1980年代後半は、ゴルバチョフ書記長(当時)が掲げたペレストロイカ政策によって、当時のソビエト連邦を含む東欧諸国、が民主化の道へと進んでいきました。
そんな煽りを受けて、旧・ソ連から世界デビューを果たしたのが、このゴーリキーパークというヘヴィメタ・バンド。
この曲『バング』は、彼らのデビューアルバムの1曲目に収録されていて、しかもこれが彼らの世界デビューシングル。
やはり、ソ連というバンドを意識してでしょうか、オープニングでいきなり、ロシア民謡風のフレーズが登場します。
ボーカルのニコライ・ノスコフは、当時、東側のアーティストでありながら、完全にデビット・カヴァデールに影響を受けまくっています。
そして当時は、冷戦終結をアピールするために、デビューアルバムには、ジョン・ボン・ジョヴィが完全バックアップ。
まさに、米ソの友情をアピールしたアルバムでもありました。
ああ、今にして思えば、そういう時代もあったんですよねぇ…。

ちなみに、デビューアルバムのタイトルは、そのものズバリ『Gorky Park』ですが、邦題は『マイ・ジェネレーション』。
そう、ザ・フーの名曲のカバー曲がこのアルバムには収録されています。
まさに、これから民主化へと向かおうとするソビエト連邦。
それだけに、当時はこの邦題に、秘めたる思いがあったんでしょうね。



<<和訳はこちら>>
おそらくGoogleの翻訳機能で訳されたものと思われます。


こちらが『マイ・ジェネレーション』のカバーバージョン。
アレンジが大胆過ぎます。




こちらは、ジョン・ボン・ジョヴィとの共作兼デュエットソング『Peace In Our Time』
聞いておわかりの通り、ジョンの色が全面的に出ていますね。
ああ、いい時代だったなぁ…