Don't Stop Believin'(ドント・ストップ・ビリーヴン)/Journey(ジャーニー)
このタイトルを直訳すれば、「信じることを止めるな」ということになるのでしょうか。
早い話、「あきらめるな!」ということ?
ちなみに、発売当初の邦題は『愛に狂って』でした。
ところで、私がこのジャーニーというバンドを聞き始めたとき、まさかこの曲がここまで認知されるとは思いもしませんでした。
なにしろ彼らの代表曲と言えば、かのマライア・キャリーもカバーしたことで知られる『オープン・アームス(発売当初の邦題は『翼を広げて』)』の方が有名でしたから。
そんなこの曲を一躍有名にしたのは、アメリカの人気テレビドラマ『glee/グリー』でカバーされたことがきっかけです。
たしかこちらのカバーバージョンは、2009年の6月に全米チャート4位に輝いています。
ちなみにオリジナルの方は、1981年12月9日付の全米チャートで、最高9位でした。
実はこの『Don't Stop Believin'』に関しては、『glee/グリー』のほかに、もうひとつ物語があります。
それは2007年、ジャーニーの3代目ボーカリストであるジェフ・スコット・ソートが突然の脱退。
バンドは解散の危機に陥りました。
それを救ったのは、フィリピン出身の無名のシンガーであるアーネル・ピネダ。
ピネダは地元フィリピンのバンドでジャーニーなどのカバー曲を演奏していて、その様子をYouTubeにアップしていました。
それをたまたま見ていた、ジャーニーの中心メンバーであったギターのニール・ショーンが視聴。
「これだっ!」といったかたちで、ピネダはジャーニーの正式なボーカリストとして加入しました。
フィリピンの貧民街からのし上がったアーネルにしてみれば、まさに現代のシンデレラストーリー。
そのシンデレラストーリーはドキュメント映画としても公開され、その時のタイトルがズバリ『Don't Stop Believin'』。
この2つの物語があいまって、この曲は彼らの代表曲となったわけですね。
初登場は1981年10月26日の56位。
同年12月19日より2週連続9位を記録しています。
※1月2日はビルボードがお休みのため、データはありません。
<<最高9位を記録12月19日のしたときのヒットチャートはこちら>>
(星船さんのブログより)
<<音時さんによる和訳はこちら>>
こちらがアーネル・ピネダのバージョンです。
こちらが『glee』のバージョンです。
コメント
6 件のコメント :
おはようございます。
この曲、大好きでしたね~。
当時、ドラムをやってまして、スティーヴ・スミスのドラミングに憧れました。
特にこの曲の、ライドシンバルを効果的に用いたリズムワークは独創的で、素晴らしいプレイです。
なかなかリズムよく叩くことの難しい1曲なんですよね。
>240さん
そうですか。
私はスティーブ・ペリーのファンなので、なかなかそこまでは耳がいかないです。
>なかなかリズムよく叩くことの難しい1曲なんですよね。
ジャーニーのファンは、たいがいニール・ショーンのギターかスティーブのボーカルに注目してしまいますから、スティーブ・スミスにしてみれば「この難しさ、誰にも分ってもらえない!」だったでしょうね。
最高傑作の一つ「エスケイプ」(全世界で800万枚も売れた)が生み出されましたね。この名盤からの代表曲は「ドント・ストップ・ビリ-ヴィン」や「オープン・アームス」などキラ星の如く・・、彼らのことを、「産業ロック」(TOTOも同様)と陰口をたたく評論家まで現れましたが、あまりにも売れすぎたことへの皮肉という部分があったのかもしれません。しかし人気が出るのは当然・・、ジャーニーサウンドは、唸らせられる程の素晴らしい編曲と高い完成度、これらはメンバー成熟した彼らの実力と努力の成果というしかありません。小生は4thアルバム「インフィニティ」の名曲「ホィール・インザ・スカイ」が一番好きです。
(PS)ところで「スティーヴ・ペリー」とお笑いピン芸人「なだぎ武」、ソックリと思うのは小生だけなのでしょうか?
>ローリングウエストさん
>あまりにも売れすぎたことへの皮肉という部分があったのかもしれません。
「出る杭は打たれる」というのは、万国共通ということでしょうかね。
ところで、ジャーニーというバンドは、メンバーそれそれが一流のミュージシャンであるにもかかわらず、ZEPやプログレ群みたいに、個々のテクニックが目立たないのは、やはり、楽曲がわかりやすかったからかもしれません。
>ところで「スティーヴ・ペリー」とお笑いピン芸人「なだぎ武」、ソックリと思うのは小生だけなのでしょうか?
かつては、ハイキング・ウォーキングの鈴木Q太郎に似ているとも言われていました。
彼の場合、声もなんだか似ているような
Journeyは、このアルバムの少し前のアルバム『Departure』が凄く良いアルバムでした。その後のこのアルバム『Escape』に『Escape』と、この3枚が私は大好きなアルバムで、何度も聞いたアルバムで、もちろん今でも時々聞いています。名盤でした。おっしゃるように、ジャーニーの良いところは、楽曲がわかりやすかったですね。メロディアスで、そして力強く聴きやすい、ずっと聞いていても飽きないし疲れないです。
>星船さん
『ディパーチャー』『エスケイプ』『フロンティアーズ』は、やっぱりジャーニーにとって外せないアルバムですね。
なかでも『エスケイプ』は断トツかなぁ…。
もちろん、私の好みですけれど。
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