最近では、ハモネプやペンタトニックスなどの影響で、アカペラといいうジャンルも、メジャーな領域に入ってきました。
そんなアカペラですが、ちょっと偉そうに言わせていただきますと、このジャンル、私はもう30年以上も前から注目していたジャンルです。
そのきっかけを作ってくれたのが、今回ご紹介するナイロンズ。
カナダはトロントで結成された彼らは、まさに、1980年代にアカペラというジャンルを世に知らしめたボーカル・グループではないでしょうか。
その後、TAKE6という黒人ボーカルグループも現れましたが、90年代に私が専門的に聞いていたのが、キングズ・シンガーズやスウィングル・シンガーズといった、クラシック・ジャズ畑のボーカル・グループ。
そんな時代からアカペラというジャンルに注目してしまうと、どうしてもそれにボイパを取り入れることは、邪道のように思えてしまいます(2000年代には、スウィングル・シンガーズもボイパを取り入れていた)。

さて、今回ご紹介するのは、そんなナイロンズの代表曲ともいえる『ライオンは寝ている(The Lion Sleeps Tonight)』。
もともとはアフリカのズール族に伝わる古い民謡が起源とされています。
それを一番最初に世に知らしめたのが、トーケンズというボーカル・グループ。
1961年に全米№1に輝いています。
ただ、やはり私としては一番気に入っているのが、ナイロンズのバージョン。
90年代にビージー・フォーがトーケンズのモノマネでこれを披露するまでは、私はこの曲は、ずっとナイロンズのオリジナルだとばかり思っていました。
さらに最近だと、ディズニー・アニメ『ライオン・キング』でも、この曲が歌われていたとか。
プロフィールにもある2009年のブログでこの曲を紹介したとき、「『ライオン・キング』で使われていた曲」と指摘され、その時初めて、その事実も知った次第です。




とりあえずトーケンズのほうのチャート・アクションです。
初登場は1961年11月6日の119位。
同年12月25日より3週連続1位を記録しています。



そして、こちらがトーケンズの『ライオンは寝ている』です。
和訳版でどうぞ。




なんと、こんなのもありました。
みんな元気だったなぁ…