サム・クックは1931年アメリカ・ミシシッピー州はクラークスデールに生まれました。
そしてビートルズがデビューした2年後の1964年に、33歳という若さでこの世を去ります。
そんな彼の功績は、のちの世にも語り継がれ、その後に多くのフォロアーを生み出しました。
私のフェイバリット・ボーカリストであるスティーブ・ペリーもそのうちの1人。
なにを隠そう、私がこのサム・クックというシンガーを知ったのは、そのスティーブ・ペリーがきっかけでした。
それかきっかけで彼の歌声を聞いてみると、やはり、スティーブはサム・クックからの影響をモロに受けていることがよくわかります。
ちなみに、『ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー』では、サム・クックが4位、スティーブ・ペリーが76位とスティーブの過小評価が気になるところ。
おそらくその要因は、サム・クックの影響があまりにも強すぎるため「オリジナリティがない」と評価されたのでしょうか?
ここらあたりの評価の基準は、誌の関係者ではないので不明ではありますが。
そんなサム・クックの楽曲の中で、もっとも親しまれているのがこの曲『Wonderful World(ワンダフル・ワールド)』。
この曲、今までに数多くのアーティストのカバーされ、さらにはCMソングにも数多く起用されてきました。
最近だと、ウルフルズがカバーしたことでも知られています。
黒人シンガーでありながら、「らしくない」節回しは、俗に「クック調」とも呼ばれているのだそうです。


ちなみにこの曲、1985年のハリソン・フォード主演の映画『刑事ジョン・ブック 目撃者』でも使用されていたようです。




初登場は1960年5月9日の97位。
同年6月27日より2週連続12を記録しています。




こちらがウルフルズのカバー・バージョン。
オリジナルの歌詞との韻の踏み方が絶妙です。





そういえば以前、サムのベスト盤を聞いたことがあるのですが、時折、坂本九を思わせる箇所もチラホラと…。
九さん、もしかしてサムから影響受けたのかな?
「坂本九」という名前も、サム・クックを意識しているようにも聞こえなくないのは、私だけかな?