Owner Of A Lonely Hear(ロンリー・ハート)/Yes(イエス)
こちらの曲は、私が洋楽全般、いわゆる全米ヒットチャートの追っかけをやり始めたころに、よく流行っていた曲です。
曲のタイトルは『ロンリー・ハート(原題は『Owner Of A Lonely Heart』)』
「ロンリー・ハート」といえば、その2年前に流行った竹田和夫さん率いるクリエイションのヒット曲を思わせます。
おそらくこのイエス(Yes)の曲が「ロンリー・ハート」になったのも、原題が長すぎるのに加え、クリエイションのヒット曲でなじみ深いタイトルだったから。
…と、勝手に想像しています。
そんなイエスは1969年にアルバム『イエス・ファースト・アルバム』でデビュー。
もともとはプログレッシブ・ロックという、パンク・ロックや後のオルタナティブなどのような、コアなジャンルの音楽を専門とするバンドでした。
ところが今回の楽曲では、そんな前衛的でコアな楽曲から一転、かなりヒットを狙ったような作風に仕上がっています。
それが功を奏してか、この曲はイエスにとって最初で最後の(現在のところ)全米№1シングルとなりました。
そんな親しみやすさからか、1990年代後半から2010年代に巻き起こった、「80'sプチ・ブーム」のときには、CMソングとしても頻繁に使用されています。
それゆえに、所々で聞いたことのあるフレーズが飛び出してくるのではないでしょうか。
ところでこの「イエス」という変わったバンド名ですが、その由来に関してはいろいろ諸説があり不明です。
ただバンドの中心メンバーでありボーカルのジョン・アンダーソンは「Yesという言葉はシンプルで美しい響きを持ち、それでいてポジティブな言葉。何に対しても肯定的であろうとする私たちの意思を見事に象徴している言葉」とコメントしていて、この"Yes"というワードをいたく気に入っている様子でした。
なるほど、かつてはジム・キャリー主演の映画で、この言葉を題材にしたご機嫌な映画がありましたから、ジョンの言わんとする気持ちも、よくわかります。
<<音時さんによる和訳はこちら>>
初登場は1983年11月5日の62位。
翌年1月21日より2週連続1位を記録しています。
<<2週連続1位を記録したときのヒット・チャートはこちら>>
(星船さんのブログより)
こちらはクリエイションの『ロンリー・ハート』です。
どうもこのバンド、ときどきTUBEと被ってしまうことがあります。
昭和59年にリリースされた、中森明菜さんの『サザン・ウインドウ』ですが、イントロと間奏の部分でイエスの『ロンリー・ハート』にそっくりなフレーズが出てくると、当時ファンのあいだでもちょっとした話題になりました。
だからでしょうか、『ドレミファドン』のイントロ・クイズなどでこの曲が出題されると、なぜかすぐにわかってしまいます。
PVは不気味で、ちょっと紛らわしいです。
コメント
2 件のコメント :
かんたさん、こんにちは。
さすがに洋楽音痴な私でも、この曲は知っておりました。
(洋楽はタイトルとバンド名が覚えられないという致命的な感じです)
クリエーションの曲は確かドラマに使われていた記憶があります。
懐かしかったです。
そして、明菜。作曲は玉置浩二なのですが、サビに入る前の所に
よく似たフレーズが使われていますね!
初めて知りました。
結構、邦楽は洋楽を聞かれている方からすると
「あ!あのフレーズ」とかあるみたいですね。
また教えてくださいね。
みんさん、コメントありがとうございます。
クリエーションの方は『プロハンター』という私立探偵ものの主題歌でした。
主演は草刈正雄さんと藤竜也さん。
プロデューサーは『探偵物語』の黒澤満さんで、それもあってか、かなりコミカルなハード・ボイルド路線なドラマでした。
その黒澤さんが後にプロデュースした刑事ドラマが『あぶない刑事』です。
>結構、邦楽は洋楽を聞かれている方からすると
「あ!あのフレーズ」とかあるみたいですね。
はい。
なかには、みんなが驚くようなJ-POPの名曲にも、そういうのがあって、ファンのあいだでも物議を醸しております。
それに関しては、またおいおい紹介したいと思います。
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