『ドランクモンキー酔拳』『スネーキーモンキー蛇拳』『クレイジーモンキー笑拳』
これらはすべて「モンキー・シリーズ三部作」と言われています。 そこへきて、果たして『カンニングモンキー天中拳』を「モンキーシ・リーズ」に入れるかどうか、少々微妙なところ。
現にこの映画、前の3作とは違って1回見ただけで、ほとんど内容は覚えていません。
しかし、主題歌だけははっきりと覚えています。
何しろ作曲タケカワユキヒデ、編曲ミッキー吉野というゴールデンコンビ(歌っている人はシャイという人)。
往年のファンとしては、忘れるはずがありません。
ゴダイゴ⇒西遊記⇒中国⇒カンフー映画、という図式から、この2人に白羽の矢が当たったのでしょうか?
しかも、タイトルに「モンキー」がついていますから、なおさらです。
こちらの主題歌も、日本公開版のみの主題歌です。

ところでこの映画、「モンキーシリーズ」としては、日本では最後に公開された映画ですが、地元の香港では、一番最初に作られた映画なのだそうです。

デビュー以来ヒット作に恵まれず、ロー・ウェイの押し付ける「第二のブルース・リー」というシリアスなイメージと自らの持ち味とのギャップに苦しんでいたジャッキー・チェンが、独自に若いスタッフたちを味方につけ、長い期間をかけて製作した映画である。


引用元:Wikipedia|カンニング・モンキー 天中拳

ただし、当のプロデューサーであるロー・ウェイは完成品を見るなり、そのバカバカしさに大激怒。
結局、ジャッキー人気が爆発する1980代年までにお蔵入りになっていた作品だったそうです。
そういえば、この映画が日本公開された時期も、ちょうどジャッキー・チェンの人気が爆発したころでした。
ちなみに、そのときの同時上映は『伊賀のカバ丸』です。




ついでと言っては何ですが、こちらは1976年に制作された『スネーキー・モンキー 蛇拳』のテーマ曲『Magic Fly』です。
「モンキー・シリーズ」の中では唯一、日本公開用ではないオリジナルのテーマ曲。
聞いてもらえればお分かりのように、このクネクネしたメロディーが蛇のイメージにぴったりなのと、そしてなによりカッコいいということで、オリジナル音源をそのまま採用したようです。