Pass The Dutchie(パス・ザ・ダッチ―)/Musical Youth(ミュージカル・ユース)
「レゲエ・キッズ」といえば、今では「ダンスが踊れる子供たち」の総称のようになっていますが、90年代までは「レゲエ・キッズ」といえば、それこそ純粋にレゲエ音楽を愛する子供たちのこと。
そしてそんなレゲエを愛するがあまり、楽器まで使ってそのレゲエを奏でるようになってしまった「レゲエ・キッズ」も存在します。
今回ご紹介するミュージカル・ユースなんて、まさに楽器を使ってレゲエ・ミュージックを演奏してしまう、正真正銘の「レゲエ・キッズ」です。
11~15歳までの2組の兄弟+1によるミュージカル・ユースは、イギリスはバーミンガムで結成されました。
この曲から察するに、完全にジャマイカ出身に思われがちですが、そうではなかったんですね。
ただし、お父さんはジャマイカからの移民のようですが。
ちなみにジャマイカは、もともとはイギリス領だったらしく、その影響でジャマイカの国旗のデザインも、イギリスとよく似ています。
それはさておき、この曲『パス・ザ・ダッチー』は、もともとはジャマイカのレゲエ・バンド、マティ・ダイアモンズのヒット曲なのだそうです。
曲のタイトルも、本来は『パス・ザ・ダッチー(Pass The Dutchie)』ではなく『パス・ザ・クーチー(Pass The Kouchie)』。
このクーチーとはマリファナ用のパイプのスラングことなんだそうです。
さすがに11~15歳の少年たちにこの歌詞はまずいと言うことになって、クーチーをダッチ―(Dutchie・ジャマイカ語で鍋のこと)に変えたそうです。
私が初めてこの曲を聞いたのが、曲がヒットした3~4年後のこと。
「こんなクソガキが、こんなイカしたレゲエ・ミュージックを歌い上げるのか。しかも楽器まで演奏して」なんて、驚いたものです。
初登場は1982年12月11日の80位。
翌年2月26日に2週連続10位を記録しています。
1983年1月1日はビルボードがお休みのため、データがありません。
<<和訳はこちら>>
こちらがオリジナルの『パス・ザ・クーチー』ですが、モロ子供にはNGだということが分かります。
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