尾崎亜美や杏里でお馴染みの名曲『オリビアを聞きながら』。
そのオリビアという人こそ、この曲を歌っているオリビア・ニュートン・ジョン(Olivia Newton John)のこと。
その、オリビアさんが先日(8月8日)、亡くなられました。
73歳だったそうです。

私が洋楽全般を聞き始めたのが、1983年の暮れごろ。
彼女にとって最後のベスト10ヒット、『運命のいたずら(Twist Of Fate )』が大ヒットした直後でした。
そのため、ちょうど私が洋楽を聞き始めたころと、彼女の全盛期がモロずれてしまったわけです。
その後、あと追いで70年代の音楽に興味を持つも、そのとき聞いていたのはレッド・ツェッペリン、クイーン、EL&Pと、そっち方面に走ってしまいました。
早い話、時期がずれてしまったがために、オリビア・ニュートン・ジョンの音楽を完全に聞き逃してしまったクチであります。
それでも、一時代を築き上げたスーパー・スターが、またひとりいなくなると、1つの時代が終わったようで寂しい気持ちにもなります。
それがオリビアだけに、よけいにそういった感傷に浸ってしまいます。

そんな彼女の最大にヒット曲が、この曲『フィジカル』です。
それまで尾崎亜美さんが歌の題材にすることからわかるように、清純派を売りにしていた彼女が、いきなりレオタード姿でエアロビを踊るという、セクシー路線に思いっきり変更しちゃった曲。
それだけに、当時のファンはさぞや驚かれたでしょうね。
しかも10週連続第1位です。
もっとも、それまでの彼女の人気を考えれば、当然といえば当然かもしれませんが…。
ちなみに彼女、令和3(2021)年の秋には、なんと日本の旭日小綬章を授与されました。
尾崎亜美さんの歌にも登場するぐらいですから、日本の大衆音楽の発展に貢献した人物という意味では、納得の授与かもしれません。



初登場は1981年10月3日の66位。
同年11月21日より10週連続1位を記録。
ただし、翌年の1月2日はビルボードがお休みのためデータが存在しませんので、正式には合計9週間1位を記録していたことになります。
もちろん、細かいことではあるのですが。


和訳版はこちら。

<<音時さんによる和訳はこちら>>

ジャズ風にアレンジされた『フィジカル』もなかなかのものです。



こちらがその『オリビアを聞きながら』
杏里さんバージョンでどうぞ。