Shout(シャウト)/Tears For Fears(ティアーズ・フォー・フィアーズ)
ティアーズ・フォー・フィアーズ (Tears for Fears)は、1980年代に数々のヒット曲を飛ばしたイギリスのロック・バンドおよびデュオの名称。
本来はローランド・オーザバルと言いう人とカート・スミスという人が中心になって活動していましたから、むしろバントと言いうよりかはデュオと言ったほうがいいかもしれません。
そして、その変わったバンド名の由来を引用させていただくと、以下の通りになります。
心理学者アーサー・ヤノフの著書『Prisoners of Pain』に登場する章題からそのまま取られている。直訳すれば「恐れのための涙」。ヤノフの提唱した心理療法である原初療法(ジョン・レノンらも受けたと伝えられる)は「恐怖や心の痛み (Pain)を心にしまわないで、子供のように声に出して叫べ (Shout)、泣け」というもの。ティアーズ・フォー・フィアーズの初期の歌詞に「Pain」「Shout」という言葉が頻出するのはそこから来ている。
引用元:Wikipedia|ティアーズ・フォー・フィアーズ
引用分から察するに、かなりインテリジェンスに富んだバンドと言えるでしょう。
そんな彼らの代名詞のようなキーワードである「Shout」を、そっくりそのまま曲にしてしまったのが、今回ご紹介するこの曲。
サビの部分を延々と繰り返すためその印象がかなり強いですが、そのサビの部分が徐々に迫力を増していくという不思議な曲。
それでいて、同じフレーズを繰り返してもまったく飽きがこないという仕上がりは、まさに見事としか言いようがありません。
もしかしたら、聞く人によってはちょっと病みつきになるやもしれないかも。
ちなみにこの曲、発売当初は舘ひろしさんが出演した自動車のCMソングに起用されたことでも、話題になりました。
初登場は1985年6月15日の65位。
同年8月3日から3週連続1位を記録しています。
<<1位を記録したときのヒットチャートはこちら>>
(星船さんのブログより)
和訳版はこちら。
<<音時さんによる和訳はこちら>>
この曲とこのアーティストを、日本中にに知らしめたCMです。
1分あたりから。)
コメント
6 件のコメント :
バンドの名前、そうだったのですか、そういえば、面白い名前ですね。歌詞なんかも、結構凝っているのですよね。面白いグループでした。
このバンドは、やっぱり二人のボーカリストがいることでしょう。似ていながらもよく聴くと違う、2種類のボーカルが、交互に歌うところが、魅力的です。顔が似ているので、どちらかわからなくなってしまいますが、この曲のリードはRoland Orzabalの方ですね。
>星船さん
そうそう、この2人、声も顔もよく似てるんですよね。
ですので当初は、『ルール・ザ・ワールド』と『シャウト』は、まったくの別の人が歌っているとは気づきませんでした。
そういった意味では阿佐ヶ谷姉妹なんて、まさに「お笑い界のティアーズ・フォー・フィアーズ」ですかね。
こんにちは。
懐かしいですね~。
でも実は今年2月に17年振りの、7作目の新作を発表したばかり。まだまだ現役なんですよね~。
私的にはこの次の作品の「シーズ・オブ・ラヴ」の後期ビートルズ風な作風が大好きです。
>240さん
そういえば2022年のライブ映像をYouTubeで見たことがあります。
歌っていたのは『ルール・ザ・ワールド』でしたけれども。
2人とも、すっかりおじいさんでした。
ただ、歌声はほとんど昔のまんま。
もちろん、多少のレコードとのギャップはあるものの、あの年齢で、今だに当時の歌声を保っているなんて、本当に凄いなと思いました。
RWの80年代アーティストへの評価・拘りは70年洋楽に比較するとかなり落ちてしまいますが、その中でも「ティアーズ・フォー・フィアーズ」はとりわけ大好きなバンドでした。有名な曲は何と言っても全米1位に輝いた「ルール・ザ・ワールド」と「シャウト」ですが、「ヘッド・オーバー・ヒールズ」もお気に入りです。でもたはり頂点曲は「シーズ・オブ・ラブ」、この曲を初めて聴いた時「これはまさにビートルズの中期サウンドではないか!」と目を丸くしました。まさに「リヴォルバー」「サージェントペッパーズ」「マジカルミステリーツアー」の頃のサイケデリックなビートルズが再現されており、曲調とアレンジはまるで「I am the Walrus」をモチーフにしているかのようなアップテンポな軽快曲ですね。
>ローリングウエストさん
私もその曲、フルバージョンをアルバムで聞きましたが、「ほとんどビートルズじゃん!」って感じでした。
ティアーズ・フォー・フィアーズといえば『ルール・ザ・ワールド』と『シャウト』が人気ですが、"裏の名曲"としては、『ヘッド・オーバー・ヒル』と『シーズ・オブ・ラブ』が人気を二分していますね。
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