去る1月10日、ギタリストのジェフ・ベックさんが亡くなったそうです。
78歳でした。
ジェフ・ベックといえば、その存在が大きいため、そのニュースは世界中に広まりました。
とくに日本でもその衝撃度はすさまじいらしく、1月12日付のGoogleトレンドワードでは、堂々の1位を獲得するほです。
ところで、ニュース記事などを目にしますと、「世界3大ギタリスト」との見出しが目立ちますが、正式には「ヤードバーズ出身3大ギタリスト」もしくは「ヤードバーズ3大ギタリスト」が正しい表現かもしれません。
そのヤードバーズとは、ビートルズと同世代に活躍したロック・バンドで、そこでギターを担当していた2代目エリック・クラプトン、3代目ジェフ・ベック、4代目ジミー・ペイジがバンド脱退、あるいは解散後にスター街道を歩んだものだから、こういう表現がされたようです。
ちなみにこの「○○3大ギタリスト」というのは、日本独自の固有名称なのだとか。
そんなジェフ・ベックですが、やはり80年代を主戦場としている私としては、彼のもっともなじみの深い曲といえば、やはり85年にリリースされた『ピープル・ゲット・レディ』。
旧友ロッド・スチュワートをゲスト・ボーカルに迎えてリリースされたこの曲は、もともとはインプレッションズというアメリカのR&Bグループが、1965年に発表した曲のカバー曲。
のちにレゲエの神様、ボブ・マーリィがこの曲のコード進行とメロディを引用して出来上がったのが『ワン・ラブ』です(こちらを参照)。
ジェフはこの曲を、ライブでも何度か演奏しており、2003年のライブ・アルバムではインストゥルメンタル・バージョンも収録。
歌詞の内容が公民権運動を題材にしているからでしょうか、80年代の曲でありながら、ジェフ自身もこの曲には深い感銘を受けていたのかもしれませんね。





初登場は1985年6月15日の85位。
同年7月20日に最高48位を記録しています。




和訳版はこちら。
ライブでどうぞ。



<<音時さんの和訳はこちら>>