1週間前の金曜日、家に帰ってネットニュースを見ていたら、タラちゃん役の貴家堂子さんの訃報とともに飛び込んできたのが、バート・バカラックの訃報。
先日のジェフ・ベックといいデビッド・クロスビーといい、こういう古い曲ばかり専門に扱っていると、このブログも追悼記事で埋まってしまいそうです(『サザエさん』関連のの記事はこちらをどうぞ⇒⇒⇒)。

それはともかく、バカラックックは1928年、アメリカはミズーリ州カンザスシティ生まれ。
1960年代から今日に至るまで、作詞家のハル・デヴィッドとの名コンビで数々のアーティストに曲を提供しています(デヴィッドは2012年に他界)。
その偉大なる業績はすさまじく、彼の曲を紹介するだけで、10年分のブログの記事が書けるんじゃないかと思えるほど。
まさに、20世紀を代表する大作曲家であったわけです。
そんな彼の楽曲の中で、おそらくもっとも知名度が高いであろう楽曲は、やはりこれ。
この曲『遥かなる影』は、1964年、歌手兼俳優のリチャード・チェンバレンという人が初めてレコーディングしています。
その後、数々のアーティストがカバーし、そして最も有名なのが、カーペンターズのバージョン。
1970年にリリースされたこのバージョンは、彼らにとって初めての全米№1となり、のちのカーペンターズの人気を決定づける1曲ともなったわけです。



<<音時さんによる和訳はこちら>>


初登場は1970年6月19日の56位。
同年7月24日より4週連続1位を記録しています。



初めてレコーディングされた、リチャード・チェンバレンのバージョンはこちら。
改めて聞き比べてみると、やはりアレンジャーとしてのリチャード・カーペンターの才能に感服してしまいます。
ちなみにではありますが、このリチャード・チェンバレンという人、かつてはNBC制作の大型時代劇『将軍』(三船敏郎や島田陽子らが出演していました)で、三浦按針の役をやった人です。