この曲がジム・スタインマンの曲だと知ったのは、曲がリリースされてから20年後のこと。
といっても、これが彼の曲ではないかということは、うすうすとは気づいていました。
この大げさにたたみかけるような盛り上げ方は、まさにスタインマン。
インターネットの普及により、そのことが確信に変わるまで20年もの歳月を要したわけですね。

さてこの曲、知っている方にとっては説明不要ですが、もともとはマイケル・パレとダイアン・レイン主演の映画『ストリート・オブ・ファイヤー』の挿入歌です。
ラストシーンで、印象的に流れていたので記憶に残っている方も多いと思います。
さらにこのファイヤー・インクというユニットは、映画の中だけに存在する架空のユニット。
オープニングとラストシーンで、マイク片手にダイアン・レインが熱唱している姿がとても印象的ですが、実はこれ、まるっきりの吹き替え名だそうです。
もっとも、ダイアン本人は吹き替えなしの歌う気満々だったようですが、結局、スタインマンお気に入りのロジャー・サージェント(フェイス・トゥ・フェイスのボーカル)とホリー・シャーウッドの吹き替えになったそうです(Wikipediaより)。
ところでこの曲、リリース当時にNHK・FMのリクエスト番組でかかったことがあったのですが、そのとき、この曲を紹介したアナウンサーが、「長くて賑やかな曲でしたね」と辛辣なコメントを。
たしかに、聞きなれない方からすれば、賑やかで騒々しいだけの曲かもしれません。




<<音時さんによる和訳はこちら>>


1986年には椎名恵さんが『今夜はエンジェル』というタイトルでこの曲をカバーしています。
なおこちらのバージョンは、フジテレビで放映された大映ドラマ『ヤヌスの鏡』の主題歌です。




こちらは映画のオープニングで流れた『ノー・ホエア・ファースト』。
まるで早口言葉のような歌メロは、圧巻です。
作曲はもちろん、ジム・スタインマンです。