先日、みんさんがコメント欄で紹介してくださった楽曲です。
私もゴダイゴに関してはそれなりに聞いていた方なのですが、まさかこんなクオリティの高い楽曲が存在していたとは、ちょっと驚きです。
制作は昭和52(1977)年。
70年代の洋楽に疎い私に、"ゴダイゴ"という名前を伏せてこの曲を聞かされれば、「ドゥービーやエルトン・ジョンらと同時期に活躍していた洋楽アーティスト?」と勘違いしてしまいそうです。
でも、この楽曲を聞けば、のちに『西遊記』や『銀河鉄道999』で大ブレークしてしまうのも、頷けます。
そんな彼らの人気も、たのきんトリオや聖子ちゃんなどのアイドルの台頭により、一気に下火になってしまいました。
いまにして思えば、『西遊記』などのヒット曲はあえてキャッチ―に作り込んだもので、本来、彼らの音楽そのものが最先端すぎて、当時の日本人にはついて行けない部分もあったのかな、なんて思ったり。
『デッド・エンド』を聞くと、そのことが改めてひしひしと感じてしまいます。

ところで、この「ゴダイゴ」というバンド名の由来ですが、タケカワユキヒデさんによると、これ、正真正銘の「後醍醐天皇」から来ているのだそうです。
名付け親はミッキー吉野さんらしく、自身の"吉野"という名前は、のちに後醍醐天皇が身を潜めた地である"吉野"と同じだから、というのが理由だそうです。
意外と単純な理由だったんですね。
さらにゴダイゴは、歌詞に英語を多用しているため、タケカワさんが帰国子女だと思われがち。
ところが、タケカワさん自身は正真正銘の日本生まれの日本育ちで、しかも、初めて外国人に出会ったのは17歳のときだったそうです。
そのため、タケカワさんは自身のことを「1億2千万人をだました男」と称されていました。





『レッツ・ゴー・ヤング』でのライブ演奏。
「当時のお茶の間に流れてどれだけ理解できる人がいたか…」
YouTubeのコメント欄にそう記載された方の気持ち、なんだかわかるような気がします。




こちらは令和3(2021)年にリリースされた、ミッキー吉野さんによるセルフ・カバー・バージョン。
その年の12月に、ミッキーさんが70歳になられるのを記念してリリースされたようです。
ラップ・ミュージックを取り入れているあたり、いかにも時代を感じさせます。