昔々、ラジオかテレビかは忘れましたが、ある特別番組でビートルズの特集が放送されていました。
そのとき、評論家から語られていたのは、文字通り「ビートルズの歴史」。
そして、この楽曲が収録されているアルバム『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』がリリースされた1968年というのは、彼らの倦怠期のど真ん中。
その番組内では、その評論家から当時の様子が生々しく語られたのを覚えているのですが、そのときかかっていたのが、この曲『オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ』です。
それを聞いていた当時の私は、「あんな状況からよくこんな曲が生まれたもんだな」と、いたく感心していたのを覚えています。
そんな、倦怠期真っ只中に作られた楽曲なもんですから、オープニングのジョンのピアノも、ほとんどヤケクソで弾いていたとか。
ところで、このタイトルにある「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」という言葉ですが、音時さんによると、ヨルバ語(ニジェール・コンゴ語族の言語)で「人生はつづくよ」という意味だそうです。
これはポールの知人であるナイジェリア人のコンガ奏者ジミー・スコットが、この言葉をよく口にしていたそうで、ポールはそれをそのまま流用してこのタイトルにしたとのこと。
このような背景があるがために、ポールとスコットとのあいだで当然、著作権問題が発生。
スコットが別件で逮捕されたとき、ポールが多額の法廷費用を負担したため、スコット側からの金銭要求が取りやめになったというエピソードも残っています(Wikipediaより)。





和訳版はこちら。



<<音時さんによる和訳はこちら>>


なんと、田中星児さんが『みんなのうた』でカバーされていたようです。
こちらのバージョン、今でもごく一部の小学生のあいだでは歌い継がれているみたいです(こちらのバージョンを歌っている小学生を見たことあります)。




この曲、「自動車のCMで知った」といいうかた、意外と多いのではないでしょうか?




ありとあらゆるカバー・バージョンの中で、一番のお気に入りはこちら。
キングズ・シンガーズによるアカペラ・バージョンです。