前回の『シスコはロック・シティ』が第1位だったころ、その週の第2位がこの曲でした。
『We Built This City』の次に『You Belong To The City』。
まさにその週は、「Cityソング」のワン・ツー・フィニッシュだったわけですね。
ただし、その曲調や雰囲気は、全然違いますけれど。
あちらの「Cityソング」は、活気あふれる街並みを表現した、陽気で明るい「Cityソング」。
そしてこちらは、大都会の孤独といいますか、そんな哀愁を感じさせる「Cityソング」。
もちろん、どちらもヒットチャートの上位にランキングされるわけですから、良い曲でない訳がありません。
そしてこちらの「Cityソング」、1985年に全米で大ヒットした刑事ドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』の挿入歌でもありました。
歌っているのはグレン・フライ。
そうです、アメリカを代表するロック・バンド、イーグルスの元メンバーです。
イーグルスが事実上の解散状態だった1980年代というのは、各々のメンバーはそれぞれ活躍していたのですが、グレン・フライにとって80年代のトップ10ヒット曲といえばこの曲と、映画『ビバリーヒルズ・コップ』の主題歌ぐらいなもの。
それだけに、「タイアップでのヒット曲しかない」と嘆くファンも少なからずいたそうです。
やはり往年のファンとしては、タイアップではないヒット曲がないと、実力が認めてもらえていないように感じるのでしょうか。
もちろん私としては、実力のないアーティストは、たとえタイアップであってもそれほどヒットするとは思えないのですが。
ちなみに、その次にリリースされたシングル『トゥルー・ラブ』(全米13位)が彼にとっての最後のTOP40ヒット。
2016年には彼は他界しています。





初登場は1985年9月14日。
同年11月16日より2週連続2位を記録しています。

※1986年1月4日はビルボードがお休みのためデータはありません。


<<2週連続2位を記録したときのヒットチャートはこちら>>
(星船さんのブログより)


<<音時さんによる和訳はこちら>>


2005年に亡くなられた本田美奈子さんの代表曲『1986年のマリリン』では、この曲のイントロのサックスフォンのフレーズを、モロにパクっています。




2005年のイーグルスのでのライブから。