昭和55(1980)年に日本で公開された映画『クレイジー・モンキー笑拳』の主題歌です。
こちらも前2曲どうよう、日本公開のみのオリジナル。
歌っているのは、Dr.スープというのだそうです(初めて知りました)。
当時は、舘ひろしさん主演の『薔薇の標的』との同時上映だったそうです。
物語の内容としては、「敵討ち」という、俗に言うカンフー映画の鉄板のようなストーリー。
それでも、ジャッキーのユニークなキャラとユニークなカンフー殺法がウケたのか、オールド・ジャッキー・ファンの間では、5本の指に入るほどの人気作となっています。
作曲はキース・モリソン。
そう、『聖母たちのララバイ』や『サンセット・メモリー』などの大ヒットで知られる、大森敏之さんの変名です。
『火曜サスペンス劇場』のテーマからジャッキー・チェンのテーマまで、この人の守備範囲の広さには少々驚かされます。
彼はのちに、同じくジャッキー・チェン主演の映画『スパルタンX』の日本版主題歌も手掛けています。
ちなみにその主題歌は、後にプロレスラー・三沢光晴さんの入場テーマとなりました。




和訳版はこちら。
映画の名シーンと共にどうぞ。




挿入歌には『モンキーマン』なんてのもありました。
修行シーンで流れていたのが、とても印象的です。




こちらが日本公開版のオープニングです。
タイトルのモンキー繋がりで、作画をモンキー・パンチさんに依頼したのだとか。
それにしてもこのオープニング、見る人によっては思いっきり肩透かしを食らうオープニングですよね。




ところで、この映画はやはりコメディ映画ということだからでしょうか、『ピンク・パンサー』や『スーパーマン』といった既存の映像作品の音楽が、所々に流用されています。
そんな中、ラストシーンで流用されている音楽が、なぜか日本の時代劇『子連れ狼』の主題歌。
ハープ佐竹さんが歌う『ててご橋』というのだそうですが、この曲、『子連れ狼』よりもこの映画で知りました。
たしかに、あのラストシーンは『子連れ狼』のパロディっぽいです。