「えっ? 『Dynamite』って、あの『Dynamite』じゃないの!」なんて、お叱りを受けそうですが、今回ご紹介する『Dynamite』は1984年にリリースされたジャーメイン・ジャクソンのほうの『Dynamite』です。
そう、この名前に"ピン!"ときたかたは、まさに大正解!
ジャーメイン・ジャクソンは、あのマイケル・ジャクソンのお兄さんです。
1954年にアメリカはインディアナ州ゲーリー生まれのジャーメインは、ジャクソン一家の三男坊としてこの世に生を受けました。
後に結成されたジャクソン5ではリード・ボーカルも務め、同じくリード・ボーカルを務めていたマイケルとは、人気を二分していたほどです。
こちらのシングルは、1984年にリリースされたアルバムのタイトルチューン。
長年親しんできた、モータウン・レコードから離脱後、最初のシングルでもあります。
当時は、弟マイケルの人気や、ジャクソン5の再結成とも目されていたジャクソンズの影響もあって、アルバムの売り上げも順調でした。
何しろ私の弟がこのアルバムを気に入っていて、部屋でよくかかっていたのを覚えています。
その後のジャーメインは、弟であるマイケルにかなりのライバル心を燃やしていたらしく、2001年のジャクソン5再結成のときには、マイケルと同じぐらいに目立とうとしたため、他の兄弟たちからたしなめられたというエピソードも残っているそうです(Wikipedia)。
それでもやはり、彼もジャクソン一家です。
このPVでは、弟マイケル並みのキレッキレのダンスを披露してくれてます。





初登場は1984年7月21日の55位。
同年9月15日より2週連続15位を記録しています。



<<2週連続15位を記録したときのヒットチャートはこちら>>
(星船さんのブログより)


このシングルのB面には『Take Good Care Of My Heart(邦題は『やさしくマイ・ハート』)』という楽曲が収録されていますが、この楽曲でのデュエット相手こそ、当時無名だったホイットニー・ヒューストン!
これがきっかけで彼女が注目され、のちの大成功へとつながったとも言われています。
ちなみにこの楽曲、アルバム『ダイナマイト』の7曲目にも収録されていますが、聞けば聞くほど、例の姉弟が歌ったデュエット・ソングそのまんまです。
これがシングル・カットされていたら、ダリル・ホールの『ドリーム・タイム』同様、かなり物議を醸しだしていたでしょう。