Kyrie(キリエ)/Mr. Mister(ミスター・ミスター)

2023年10月17日火曜日

 

バンド名だけを聞くと、某K-POPアイドルを連想する方もおられるかもしれませんが、こちらはれっきとしたアメリカのロック・バンドです。
Mr.ミスター(Mr.Mister)という変わった名前のロック・バンドは、アリゾナ州はフェニックスで結成され1984年にメジャー・デビューを果たします。
1986年には、この曲が収録されたセカンドアルバム『ウェルカム・トゥ・ザ・リアル・ワールド 』が大ヒット。
この曲『キリエ』も、全米№1に輝き、86年の年間チャートでも9位にランクされました。
ちなみに、その同じ年の年間チャートの5位にランクされたのが、同じくMr.ミスターの『ブロークン・ウィングス』。
1986年は、まさに彼らにとって当たり年だったんですね。
ところで気になるのは、この楽曲のタイトルにもなっている「キリエ」という言葉。
これはいったいどういう意味?
Wikipediaによると、以下の通りになります。

キリエ(Kyrie)はギリシア語の κύριος(kyrios - 主)の呼格κύριεをラテン文字で表わしたもので「主よ」を意味する。また、「キリエ」(もしくは「キリエ・エレイソン」)はキリスト教の礼拝における重要な祈りの一つ。日本のカトリック教会では第2バチカン公会議以降典礼の日本語化に伴い、憐れみの賛歌と呼ばれる。日本正教会では「主、憐れめよ」と訳される。



引用元:Wikipedia|キリエ

ですのでこの曲、かなり宗教色が強いはずなのですが、その曲調は、ミサ曲のような厳格な雰囲気とは真反対・
陽気なアメリカン・ロック調に仕上がっています。
そんな彼らは昭和61(1986)年に初来日。
先述したとおり、その年は彼らにとって当たり年だったため、日本での彼らの人気はアイドル・タレントのようだったそうです。
ただしそんな彼ら、メンバーそれぞれの下積み時代が長かったため、年齢も30代半ば。
そんな彼らに対して日本の女の子からは「キャーキャー」と黄色い声援が飛んでくるもんだから、当の本人たちは相当戸惑っていたようでした。




初登場は1985年12月21日の61位。
翌年3月1日より2週連続で1位を記録しています。

※1986年1月2日は、ビルボードがお休みのためデータがありません。

<<1位を記録したときのヒットチャートはこちら>>
(星船さんのブログより)


和訳版はこちら。
ですが…。
この動画に登場する「Kyrie」が…。



<<音時さんによる和訳はこちら>>


こちらは、モーツァルトのレクイエムによる『キリエ』です。



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コメント

4 件のコメント :

みん さんのコメント...

かんたさん、こんばんは。

初聞きでしたが、
アメリカのロックらしい、パーっと広がっていく
曲調ですね。

今、映画で「キリエのうた」というのがあるのですが、
Kyrieは主人公のアーティスト名なんですよ。
繋がりあるのかな?と思いました。

かんた さんのコメント...

みんさん、コメントありがとうございます。

キリエ=アーティスト名

どうやら、この歌のタイトルである『キリエ』を女性の名前だと思っていた方も、少なくないようです(詳しくは、リンク先の音時さんのブログを)。

ところで、正直に告発(?)しますと、実は30年ほど前、知人の誘いで無理やり市民合唱団に参加させられたことがありました。
その時の演目というのが、モーツァルトの『大ミサ曲』。
その曲の中でも、その「Kyrie eleison」という歌詞が頻繁に登場していました。
これを聞いて「ああ、Mr.ミスターは、ここから拝借したんだな」と思ったものです。
なお、その合唱団では、終始口パクを貫いておりました。

みん さんのコメント...

かんたさん、こんばんは。

もしかすると、このアーティスト名Kyrieとされているのは
インスパイアされたのかもしれませんね。
作中「憐れみの讃歌」という歌を歌われるそうです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%81%AE%E3%81%86%E3%81%9F 

この作品も、元の「Kyrie」の意味を…かもしれませんね。

市民合唱団に!おられたのですか(私は子供の頃に合唱団を落ちた人です(涙)
クリスマスなど、お忙しかったかしら?と思いました。
口パク(!
!)でも、舞台に立てるのは素晴らしいですー。

かんた さんのコメント...

みんさん、コメントありがとうございます。

市民合唱団といっても、在籍していたのは1月から6月までの半年間です。
そこは毎年2回(上半期と下半期)に団員を募集していて、応募すれば誰でも入れました。
それゆえ、私が無理やり誘われたのも、ほとんど数合わせで入れられたみたいなものでした。
しかもその合唱団は、毎年年末になると第九も合唱していたので、もう半年間長く在籍していたら、クリスマスは忙しかったかもしれません。

>もしかすると、このアーティスト名Kyrieとされているのは
>インスパイアされたのかもしれませんね。

「Kyrie」というワードを大衆芸能で解釈しているところから、意外とMr.ミスターの方を意識していたかも。
Wikipediaに記載されていた「劇中歌」の中に、『Kyrie』がリストアップされていたら興味深かったのですが、『キリエのうた』の予告編を見る限りでは、Mr.ミスターの『Kyrie』はちょっとイメージに合わないですね。
とりあえずボーカルのリチャード・ペイジが、アコギ一本で演奏しているバージョンはありますが、『キリエのうた』で使用されるんだったら、こっちのバージョンのほうがいいかもです。

https://youtu.be/MHOEQwwFLEo?si=SZKRMWTclLuvGzTX