バンド名だけを聞くと、某K-POPアイドルを連想する方もおられるかもしれませんが、こちらはれっきとしたアメリカのロック・バンドです。
Mr.ミスター(Mr.Mister)という変わった名前のロック・バンドは、アリゾナ州はフェニックスで結成され1984年にメジャー・デビューを果たします。
1986年には、この曲が収録されたセカンドアルバム『ウェルカム・トゥ・ザ・リアル・ワールド 』が大ヒット。
この曲『キリエ』も、全米№1に輝き、86年の年間チャートでも9位にランクされました。
ちなみに、その同じ年の年間チャートの5位にランクされたのが、同じくMr.ミスターの『ブロークン・ウィングス』。
1986年は、まさに彼らにとって当たり年だったんですね。
ところで気になるのは、この楽曲のタイトルにもなっている「キリエ」という言葉。
これはいったいどういう意味?
Wikipediaによると、以下の通りになります。

キリエ(Kyrie)はギリシア語の κύριος(kyrios - 主)の呼格κύριεをラテン文字で表わしたもので「主よ」を意味する。また、「キリエ」(もしくは「キリエ・エレイソン」)はキリスト教の礼拝における重要な祈りの一つ。日本のカトリック教会では第2バチカン公会議以降典礼の日本語化に伴い、憐れみの賛歌と呼ばれる。日本正教会では「主、憐れめよ」と訳される。



引用元:Wikipedia|キリエ

ですのでこの曲、かなり宗教色が強いはずなのですが、その曲調は、ミサ曲のような厳格な雰囲気とは真反対・
陽気なアメリカン・ロック調に仕上がっています。
そんな彼らは昭和61(1986)年に初来日。
先述したとおり、その年は彼らにとって当たり年だったため、日本での彼らの人気はアイドル・タレントのようだったそうです。
ただしそんな彼ら、メンバーそれぞれの下積み時代が長かったため、年齢も30代半ば。
そんな彼らに対して日本の女の子からは「キャーキャー」と黄色い声援が飛んでくるもんだから、当の本人たちは相当戸惑っていたようでした。




初登場は1985年12月21日の61位。
翌年3月1日より2週連続で1位を記録しています。

※1986年1月2日は、ビルボードがお休みのためデータがありません。

<<1位を記録したときのヒットチャートはこちら>>
(星船さんのブログより)


和訳版はこちら。
ですが…。
この動画に登場する「Kyrie」が…。



<<音時さんによる和訳はこちら>>


こちらは、モーツァルトのレクイエムによる『キリエ』です。