ピー・ウィー・ハントは1940年代から1950年代に活動していた、ジャズ・トロンボーン奏者及びボーカリストです。
この曲『恋人をとられて』は、1954年にハントがリリースしたアルバム『Swingin' Around』の2曲目に収録されています。
ちょうどこのアルバムがリリースされた1950年代というのは、あのマイルス・デービスがに活躍していた時代。
そんなデービスの楽曲を押しのけて、この時代のジャズ楽曲としては、アルバム収録ながら日本で最も親しまれ、そして最も愛されている楽曲となっています。
オリジナルは1918年に、レオ・ウッドとう人が作曲した楽曲。
1924年にはデッド・ウィームスという人が自身の楽団を率いてこの楽曲を録音し、それがミリオンセラーとなっています。
そのタイトル通り、明るくて陽気な曲調とは裏腹に、そのテーマは失恋。
これはレオが、そのタイトル通りの経験をしたことがきっかけで作曲されたとされています。
それだけに、彼の自虐ぶりが思いっきり表れているともいえるでしょう。
のちのこの曲、デッド・ルイスやキャブ・キャロウェイらの手によって歌詞も付け加えられたそうです。





1940年に録音された、大御所・ベニー・グッドマンによる演奏です。
おなじ楽曲でも、演奏する人でこうも違ってくるとは…




こちらは山根正義さんが作曲した『生産性向上のためのBG音楽』です。
そういえば、こんなのもありましたよね。



客:「おばちゃん! お勘定!」
店員:「天丼一杯300万円です」
客:ドデッ!

また、マニアックなところではホット・バターの『ポップコーン』も、テーマ曲として使われていた時期があったようです




余談ではありますが、この『Somebody Stole My Gal』の英語版のWikipediaを覗いてみると、「Yoshimoto Kogyo」という文字がバッチリと記載されていました。
海外でも有名みたいです。