Somebody Stole My Gal(恋人を取られて)/Pee Wee Hunt(ピー・ウィー・ハント)

2023年12月26日火曜日

 

ピー・ウィー・ハントは1940年代から1950年代に活動していた、ジャズ・トロンボーン奏者及びボーカリストです。
この曲『恋人をとられて』は、1954年にハントがリリースしたアルバム『Swingin' Around』の2曲目に収録されています。
ちょうどこのアルバムがリリースされた1950年代というのは、あのマイルス・デービスがに活躍していた時代。
そんなデービスの楽曲を押しのけて、この時代のジャズ楽曲としては、アルバム収録ながら日本で最も親しまれ、そして最も愛されている楽曲となっています。
オリジナルは1918年に、レオ・ウッドとう人が作曲した楽曲。
1924年にはデッド・ウィームスという人が自身の楽団を率いてこの楽曲を録音し、それがミリオンセラーとなっています。
そのタイトル通り、明るくて陽気な曲調とは裏腹に、そのテーマは失恋。
これはレオが、そのタイトル通りの経験をしたことがきっかけで作曲されたとされています。
それだけに、彼の自虐ぶりが思いっきり表れているともいえるでしょう。
のちのこの曲、デッド・ルイスやキャブ・キャロウェイらの手によって歌詞も付け加えられたそうです。





1940年に録音された、大御所・ベニー・グッドマンによる演奏です。
おなじ楽曲でも、演奏する人でこうも違ってくるとは…




こちらは山根正義さんが作曲した『生産性向上のためのBG音楽』です。
そういえば、こんなのもありましたよね。



客:「おばちゃん! お勘定!」
店員:「天丼一杯300万円です」
客:ドデッ!

また、マニアックなところではホット・バターの『ポップコーン』も、テーマ曲として使われていた時期があったようです




余談ではありますが、この『Somebody Stole My Gal』の英語版のWikipediaを覗いてみると、「Yoshimoto Kogyo」という文字がバッチリと記載されていました。
海外でも有名みたいです。

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コメント

2 件のコメント :

みん さんのコメント...

かんたさん、こんばんは!

blogの順番事に、YOUTUBEを聴いているのですが
今日は、「え?」でしたよ(笑)
関西人の血に流れてるであろう、新喜劇のテーマではないですか(笑)
桑原さんの和子おばあちゃんの声が聞こえてきましたよ。

「Somebody Stole My Gal(恋人を取られて)}という
タイトルは初めて知りました。
恋人を取られて、笑わないとやってられない的な
感じでしょうかね?

ベニー・グッドマンは、そんな感じではなくジャズ!でしたね。

後の2曲もなじみ深いですよ。

土曜日のお昼に焼きそばを食べる光景までが
走馬灯のように蘇ってきました。



かんた さんのコメント...

みんさん、コメントありがとうございます。

桑原さんもとうとう鬼籍に入られました。
私たちが子供のころに見ていた新喜劇の役者さんたちが、次から次へと旅立たれるのをみると、なんだか寂しさがこみ上げてきます。

ところで、ちょっとプライベートな話題になるのですが、先日、知人たちとささやかなクリスマス・パーティーを開いたのですが、その余興のBGMで使用されていたのが、なぜかこの曲でした。
それがきっかけで急遽、この記事を書き上げた次第です。
当然、このBGMを使用した知人は、元ネタを知りませんでした。