Difficult To Cure(治療不可)/Rainbow(レインボー)

やっぱり年末にはヘヴィメタ&ハード・ロックがよく似合う?
っていうのは当ブログの風習になってしまったようで、昨年の大みそかには、そのタイトルから『ファイナル・カウント・ダウン』をアップさせていただきました。
そして今年の年末は?
ご存じレインボーのアルバ『Difficult To Cure』のタイトルチューンです。
ちなみに、このアルバムの邦題は『アイ・サレンダー』となっていますが、そのアルバムに収録されている『Difficult to Cure』の邦題は『治療不可』です。
なんかややこしいです。
といいますのも、このアルバムに収録されている『アイ・サレンダー(I Surrender)』がシングルとして大ヒットしたため、このような形となった模様。
そしてこの『Difficult To Cure』、原曲はご存じベートーベンの『第九』。
その一節である『歓喜の歌』をロックにアレンジしたものが、この楽曲です。
演奏しているのはレインボー。
そう、言わずと知れたディープ・パープルの元ギタリスト、リッチー・ブラックモアが結成したハード・ロックバンドです。
もともとはエルフというアメリカのロック・バンドを、リッチーが買収するように自分のバンドにしてしまった、というのが結成の経緯だったようです。
しかも、そのエルフの元々のギタリストを解雇して。
ところで、日本では『第九』は年末の風物詩のようになっていますが、なぜそうなったかに関してはいろいろ説があるようですが、その1つに、オーケストラの書き入れ時というのがあります。
第二次世界大戦後の混乱期に、日本交響楽団(現・NHK交響楽団)の第九公演が大当たりしたこと、それに加えて、アマチュア合唱団の活動が各地で盛んになり、合唱団の家族や知人がチケットを購入するなど、毎回収益が安定していること。
そうした興行面でのメリットがあったため、という説です(『藝大アートプラザ』より)。
風物詩として定着した背景には、案外、こういう現実的な理由からなのかもしれません。
こちらがオリジナルですね。
演奏はベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(カラヤン指揮)です。
ライブ・バージョンはこちら。
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コメント
6 件のコメント :
レインボーを年末に持って来られるとは…。
この「Difficult To Cure」はすっかり忘れてました。「I Surrender」は洋楽を聴き始めた頃に流行っていた曲で、このアルバムも大好きでしたね。
ドラムがコージー・パウエルからボブ・ロンディネリに代わりましたが、ボブもいいドラマーですね。
今年もお世話になりました。
また来年も宜しくお願い致します
240さん、コメントありがとうございます。
そして、こちらこそ来年もよろしくお願いします。
このアルバム『Difficult To Cure』は、ディープ・パープル時代からリッチーを支えてきたファンからすれば、かなり不評だったと聞いています。
その一方で、『ダウン・トゥ・アース』からファンになったニューカマーには、かなり好評だったとか。
たしかに、『ダウン・トゥ・アース』以前と『ifficult To Cure』を聞き比べると、まるで別のバンドになったような違いがありますね。
あのリッチーオタクで名高いイングヴェイ・マルムスティーンも、レインボーをよく聞いていたのは『バビロンの城門』までらしいです。
かんたさん、こんばんは。
レインボウ、懐かしいです。
I Surrender、流行りましたね。
ディープ・パープルのファンだったので
レインボウが何か物足りなく思っていた記憶があります。
第九もなのですが、ヘビメタやメタルって
クラッシックと相性がよくて、その
イメージが強いんですよね。
想い出話ですが、
中学生の頃に、レインボウとディープ・パープルを歌って
スタジオで録音したのですが
テープを貸したら戻ってこなくて、
あの頃の自分の歌声を聴いてみたいです。
今日は31日ですね。
今年は、ブログにお邪魔する事が出来て
楽しかったです!更新で「今度は何がくるんだろう」と
ワクワクさせて頂きました。
来年も宜しくお願い致します。
どうぞ良いお年をお迎えくださいね。
みんさんへ。
今年は色々コメントもいただき、ありがとうございました。
来年も何卒よろしくお願いします。
ところで、中学の時にディープ・パープルとレインボーか。
両者ともシャウト型ですが、喉への負担は大丈夫だったんですか?
ヘヴィメタとクラシックに関して言えば、やはりバロック音楽との相性がいいみたいです。
なんでも聞いた人の話によると、ディープ・パープルの『Burn』とバッハの『トッカータとフーガ』のコード進行は、同じなのだそうです。
そんなバロック音楽の中には、ほとんどヘヴィメタのギター・ソロを連想するような楽曲もあったりしますから、そちらも、もし機会があればですが紹介していきたいと思います。
かんたさんへ、
再び、こんばんは。
>ところで、中学の時にディープ・パープルとレインボーか。
両者ともシャウト型ですが、喉への負担は大丈夫だったんですか?
いや、シャウトは出来ないから!っていって
コーラス声で歌っていました。
それも、Highway Star、Smoke on the Water、Since You Been Gone
ですよ苦笑
だからこそ聞いてみたいです笑
>ディープ・パープルの『Burn』とバッハの『トッカータとフーガ』のコード進行は、同じなのだそうです。
そうそう、当時、ステレオのある友人の家で
二枚を聴き比べをしていました。
爆音でね(笑)
あと、メタル好きな友人も
クラッシックとの共通点を教えてくれてたのですが
(ドイツの話だったかな)忘れました…。
ディープ・パープルは今でも聴くぐらい
大好きですよ。
みんさん、コメントありがとうございます。
グラハム・ボネットって、シャウトを通り越してダーティ声の人ですよね(もっとも、本人はロックを歌うために、わざとああいう声の出し方をしていたみたいですが)。
そりゃ、聞いてみたくなるのも無理ないです。
>あと、メタル好きな友人も
>クラッシックとの共通点を教えてくれてたのですが
メタルのジャンルの中には「ネオ・クラシック」もしくは「ネオ・クラシカル・メタル」なるものも存在します(通称ネオクラ)。
これは北欧出身のヘヴィメタ・バンドに多いのですが、彼らは皆クラシック音楽、とくにバロック音楽の様式美をそっくりそのままメタルの音楽に取り入れた演奏をします。
特にギター・ソロなどは、バイオリン・コンツェルトのバイオリン・ソロを思わせるようなギター・ソロを奏でるギタリストがほとんどです。
以前、拙ブログで紹介させていただいたインペリテリなども、その1組ですね。
https://memorablewestmusic.blogspot.com/2023/10/halloweenimpellitteri.html
余談ではありますが、そのインペリテリを除くネオ・クラシカル・メタルのギタリストは、なぜか太っているイ人が多いです。
そのため、「ネオクラのギタリストは太る」というジンクスが存在するようです。
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