Knock Three Times(ノックは3回)/Tony Orlando & Dawn(トニー・オーランド&ドーン)

2024年2月24日土曜日

 

トニー・オーランド&ドーン及びドーンは、1970年代に活躍したアメリカのポップ・バンド。
我が国、日本では山田洋二監督によって映画化された『幸福の黄色いハンカチ』の元ネタをモチーフにした『幸せの黄色いリボン』のヒットでも有名です。
元々はCBSレコードの音楽出版社の社員として働いていたトニー・オーランドを、『ライオンは寝ている』でおなじみのトーケンズのメンバーが自作曲のプロデュースの際に、オーランドを引き抜いたのがドーンの始まりとされています。
もっともオーランド自身は、レコード会社に勤めるまでは、スタジオ・シンガーとしてそこそこ成功していたようです。
ただトーケンズが彼を引き抜いた先のレコード会社というのが、オーランドが務めていたCBSの競合相手だったため、彼は匿名でのレコーディングとなりました。
そのため、このユニット名義も"トニー・オーランド"の名前を伏せてあることの方が多いです。
そしてこの曲『ノックは3回』は、そんなドーンの1971年の№1ソング。
タイトルだけ聞いてもピンとこない方のほうが多いと思いますが、曲を聞けば「ああ、この曲か」と思われる方が多い反面、「あれ?! この曲は?!」と、思わず耳を疑ってしまう方もおられるかと。
そうなんです、実はこの曲、先日紹介したビリー・ジョエルの『アップタウン・ガール』の元ネタではないかと、一部のファンから噂されている曲でもあったわけです。
なお、この曲のレコードジャケットには、トニー・オーランド以外は全くの別人が移っています。
それというのも、先述した事情から、この楽曲をトニー・オーランドという人物がドーンというバンドを引き連れて歌っている、という設定になっているそうなのです。
そのため、このようなジャケットになったそうです。




初登場は1970年11月20日の90位。
翌年1月22日より3週連続1位を記録しています。




<<音時さんによる和訳はこちら>>


再び登場のビリー・ジョエル。
どのあたりが似ているか、聞き比べてみるのも面白いかも。




どうやらこちらが、トニー・オーランド&ドーンの正式メンバーのようです。



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コメント

2 件のコメント :

ローリングウエスト さんのコメント...

1971年全米NO1に輝いた「ノックは3回」、彼らにとって「幸せの黄色いリボン」と並ぶ双璧的代表曲ですね。当時高校1年だったRWがドーンを初めて知ったのはこのPOPな衝撃的な印象曲でした。米国では基本的なノックのマナーは4回、2回はトイレ、3回は友人・知人と使い分けらており、階下に住む女性に向かってお誘いのアプローチ「返事がYesなら天井3回、Noなら配管を2回叩いて頂戴」と歌っているようですね。ちなみに当時は日本歌謡界では大信田礼子「ノックは無用」という歌がヒットしてたなあ・・関係ネーカ(苦笑)。

かんた さんのコメント...

ローリングウエストさん、コメントありがとうございます。

実は私も、この邦題を見て『ノックは無用』を思い出しました。
ただし、私のほうは横山ノックと上岡龍太郎が司会していたバラエティ番組のほうですけど。
その大信田礼子のほうは初めて知りました。
たしか、かとうれいこも同じタイトルの曲を歌っていたんですね。

米国のノックのマナーは興味深いですね。
これういったマナーが存在するのも、やはり治安の関係もあるのでしょうか?