『アップタウン・ガール』は、1983年にリリースされたビリー・ジョエルにとって9作目のアルバム『イノセント・マン』の第2弾シングルとして発売されました。
第1弾シングルの『あの娘(こ)にアタック』が全米1位に輝いたのに対し、こちらは全米3位どまり(といっても5週連続ですが!)。
にもかかわらず、日本ではどういうわけか、この『アップタウン・ガール』のほうが人気が高く、近年は数多くのCMソングとして起用されています。
ところでこのPV、ファンの間ではすっかりおなじみになっていますが、内容は、ガソリンスタンドの店員に扮したビリーが、美女を追っかけまわすという内容となっています。
そしてその美女こそが、ビリーの2人目の奥さんとなるクリスティ・ブリンクリー(1994年に離婚)。
実はこの2人、アルバム・リリース前から意気投合しているらしく、そのきっかけはビリーの最初の離婚。
その離婚の傷をいやすため、ビリーはクリスマス休暇を利用して、サン・バルテルミー島にあるリゾートホテルでバカンスを楽しんでいました(そのホテルを紹介したのが、かのポール・サイモンだったそうです)。
ビリーはそのホテルのバーで何気にピアノを弾いていたら、そこにクリスティ・ブリンクリーと当時駆け出しだったエル・マクファーソンに話しかけられた、というのが2人のなれそめです。
ちなみに、当時はこの2人、その人がビリー・ジョエルだとは知らなかったということらしいですが、本当でしょうか?
むろんビリーにしてみれば、2人の美女に話しかけられてうれしくないはずがなく、そのまま話が盛り上がったとか。
ハワード・スターン(米国の小林克也?)のインタビューによると、『アップタウン・ガール』の構想が出来上がったのはそのときのようです。
ただし、この話にはまだ続きがあって、ちょうどその2人の美女との会話が弾んでいるとき、「私の歌を聞いてください」といって、3人い割り込んできた女の子がいたそうです。
ビリーにしてみれば、「せっかく話が盛り上がっているのに…」といった感じで、その女の子を軽くあしらったとか。
実は何を隠そう、その女の子こそが、あのホイットニー・ヒューストンだったのです。
のちにビリーは、あの時のことをかなり後悔しているそうです(Re:minde「人生最高のモテ期!ビリー・ジョエル「イノセント・マン」とスーパーモデルの関係」より⇒⇒⇒)。




初登場は1983年9月24日の70位。
同年11月12日より5週連続3位を記録しています。

※1983年12月30日はビルボードがお休みのためデータはありません。


<<5週連続3位を記録した時のヒットチャートはこちら>>
(星船さんのブログより)


和訳版はこちら。



<<音時さんによる和訳はこちら>>


ウエスト・ライフのバージョンはこちら。
やはりこちらも、PVにはスーパーモデルを起用しています。




まさに、目からうろこの空耳でした。