Uptown Girl(アップタウン・ガール)/Billy Joel(ビリー・ジョエル)

2024年2月20日火曜日

 

『アップタウン・ガール』は、1983年にリリースされたビリー・ジョエルにとって9作目のアルバム『イノセント・マン』の第2弾シングルとして発売されました。
第1弾シングルの『あの娘(こ)にアタック』が全米1位に輝いたのに対し、こちらは全米3位どまり(といっても5週連続ですが!)。
にもかかわらず、日本ではどういうわけか、この『アップタウン・ガール』のほうが人気が高く、近年は数多くのCMソングとして起用されています。
ところでこのPV、ファンの間ではすっかりおなじみになっていますが、内容は、ガソリンスタンドの店員に扮したビリーが、美女を追っかけまわすという内容となっています。
そしてその美女こそが、ビリーの2人目の奥さんとなるクリスティ・ブリンクリー(1994年に離婚)。
実はこの2人、アルバム・リリース前から意気投合しているらしく、そのきっかけはビリーの最初の離婚。
その離婚の傷をいやすため、ビリーはクリスマス休暇を利用して、サン・バルテルミー島にあるリゾートホテルでバカンスを楽しんでいました(そのホテルを紹介したのが、かのポール・サイモンだったそうです)。
ビリーはそのホテルのバーで何気にピアノを弾いていたら、そこにクリスティ・ブリンクリーと当時駆け出しだったエル・マクファーソンに話しかけられた、というのが2人のなれそめです。
ちなみに、当時はこの2人、その人がビリー・ジョエルだとは知らなかったということらしいですが、本当でしょうか?
むろんビリーにしてみれば、2人の美女に話しかけられてうれしくないはずがなく、そのまま話が盛り上がったとか。
ハワード・スターン(米国の小林克也?)のインタビューによると、『アップタウン・ガール』の構想が出来上がったのはそのときのようです。
ただし、この話にはまだ続きがあって、ちょうどその2人の美女との会話が弾んでいるとき、「私の歌を聞いてください」といって、3人い割り込んできた女の子がいたそうです。
ビリーにしてみれば、「せっかく話が盛り上がっているのに…」といった感じで、その女の子を軽くあしらったとか。
実は何を隠そう、その女の子こそが、あのホイットニー・ヒューストンだったのです。
のちにビリーは、あの時のことをかなり後悔しているそうです(Re:minde「人生最高のモテ期!ビリー・ジョエル「イノセント・マン」とスーパーモデルの関係」より⇒⇒⇒)。




初登場は1983年9月24日の70位。
同年11月12日より5週連続3位を記録しています。

※1983年12月30日はビルボードがお休みのためデータはありません。


<<5週連続3位を記録した時のヒットチャートはこちら>>
(星船さんのブログより)


和訳版はこちら。



<<音時さんによる和訳はこちら>>


ウエスト・ライフのバージョンはこちら。
やはりこちらも、PVにはスーパーモデルを起用しています。




まさに、目からうろこの空耳でした。



にほんブログ村 音楽ブログ 懐メロ洋楽へ
にほんブログ村

にほんブログ村 音楽ブログ 洋楽へ
にほんブログ村

コメント

4 件のコメント :

みん さんのコメント...

かんたさん、こんばんは。

この歌を聴かない時期ってあるの?ぐらい
CMのどこかで使われていますね。

ビリージョエルは、よくCMに曲を使われている方のイメージが
あります。「オネスティ」も森永のココアのCMだったでしょうか。
ホイットニーとの話は初耳でした!

やはり、空耳アワーがいいですね。
いつも、どうやったら、聞こえだすのか?が不思議で
聞こえたら、それ以外聞こえなくなるという
面白いけれど、元に戻れない感です(笑)

ローリングウエスト さんのコメント...

小生のビリージョエル特集はグラミー賞2部門を受賞した6th盤「ニューヨーク52番街」、グラミー賞2部門を受賞した6th盤「ニューヨーク52番街」、1981年にリバイバルヒットした初期名曲「さよならハリウッド」まで来ており、次回は1980~90年代の「イノセントマン」を主題曲として、「プレシャー」「ロンゲストタイム」「アップタウンガール」「ハートにファイア」を予定しているのでこの記事も非常に参考になります。

かんた さんのコメント...

みんさん、コメントありがとうございます。

あのCMはネスレのホットチョコですね(ググって調べました)。
外国人の男性が、それを飲み干す場面が印象的なCMでしたが、私はそのCMには、ビリー・ジョエル本人が出演していたものだとばかり思っていました。
でも、おいおいYouTubeで確認したら、そのCMに出演していた人は、全くの別人でした。
よほど『オネスティ』の印象が強かったんでしょうね。
『オネスティ』に関しても、ちょっと興味深い逸話があるのですが、それに関してもおいおい記事にしたいと思っています。

かんた さんのコメント...

ローリングウエストさん、コメントありがとうございます。

『ナイロン・カーテン』から『イノセントマン』への流れに関しては、いろいろと逸話が残っていそうですね。
その記事、楽しみにしています。