ワイワイワールド&アレアレアラレちゃん/水森亜土

2024年3月9日土曜日

 

今月1日、『ドラゴンボール』の生みの親である鳥山明先生が亡くなられました。
68歳だったそうです。
私にとって鳥山先生といえば、やはり『Dr.スランプ アラレちゃん』。
リアル・タイムで見た最後のアニメが寺沢武一先生の『スペースコブラ』なら、その1つ前が『Dr.スランプ』でした。
そうなんです、実は私、『ドラゴンボール』に関しては、それほど思い入れがないんですね。

その鳥山先生の訃報を受けて思い出すのが、今から40年ほど前の内外の世相です。
日本のアニメやマンガが世界で市民権を得ていなかった時期、当時のお偉い文化人などは、高校や大学にもなってマンガにふけっている日本の若者を見て「稚拙だ」と批判的でした。
私の地元の新聞でも、「アメリカでは高校生になれば新聞を読んでいるのに、日本の高校生はマンガなんか読んでいる」という記事が、風刺画入りで掲載されていたこともありました。
ちょうどその記事が掲載された同じころ、ローカルの情報バラエティ番組でも、同じような話題が取り上げられました。
ちなみに、その番組でメイン・パーソナリティを務められていたのが、島田紳助さんとケント・デリカットさんです。
その番組というのは、日米の生活や文化などを対比するという番組で、その放送回でテーマとして取り上げた「マンガ」に対する捉え方も、日米で大きく異なっていました。
たとえば街行くアメリカの高校生数人に「あなたはマンガを読みますか?」とインタビューしたところ、それに返ってくる答えというのが「マンガなんて小学校の時に卒業したよ!」とか「えっ?! 日本人は高校生になっても漫画の本を読んでるの?!」いった類の答えが、"吹き替え"で返ってくるという状態でした。
つまりこの番組内で言いたかったことは、「日本では高校生になってもマンガを読んでいる」でしょう。
実際、そのインタビューのVTRが終ったあとも、米側の主張をするデリカットさんは「日本の高校生はおかしい」でした。
それに反論したのが、日本側の意見を主張した島田紳助さん。
ちょうどそのころの紳助さんは、オートバイのレーシング・チームの監督をされていた時期であったため『バリバリ伝説』を愛読されていたようでした。
そんな紳助さんですから当然デリカットさんに、「一度『バリバリ伝説』を読んでみろ! 感動すんで!」と、そのマンガを大プッシュです。
結局、この論争は収拾がつかないまま終了しました。
あれから40年たった今、1人の日本の漫画家の訃報に対し、世界中がその訃報を速報で伝え、さらにはマクロン大統領までが哀悼の意を表しています。
こんな日が来るなんて、40年前は誰がいったい想像したでしょう。
あの時代から漫画の世界をけん引されてきた鳥山先生は、その「稚拙」とか「読めばバカになる」と批判された漫画の地位を、ここまで押し上げた功労者の一人と言えます。
その素晴らしい功績に対して、私は心からの敬意を表したいと思います。





この歌も水森亜土さんでした。
まさかその関係で、必殺技の名前が「かめはめ波」になった?




水森さんご本人による歌唱です。



歌詞の最後の「バイちゃバイちゃ」は、鳥山先生が天国からみんなに向かって言っているように聞こえるのは私だけでしょうか?



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コメント

2 件のコメント :

みん さんのコメント...

かんたさん、こんばんは。

アラレちゃんは、毎週楽しみにしていました。
午後7時からだったと記憶していたので、wikiを見たら
長く続いていたのですね。
アニメをテレビで見た最後が、私はアラレちゃんだったと思います。

私もアニメは子供が見るものという意識だったので、
ドラマしか見る事が無くなりましたが、
アラレちゃんのように心から笑えた漫画って、
私の中では、アラレちゃんだけです。

子供の頃の想い出が遠く遠くなってきて
さみしいなぁと感じてます。

かんた さんのコメント...

みんさん、コメントありがとうございます。

私も、ギャグ漫画で腹の底から笑ったのは『Dr.スランプだけでした。

>長く続いていたのですね。

放映期間は81年から86年の5年間だったようです。
私が真剣に見ていたのって、最初の半年~1年ぐらいで、それゆえ、私もこんなに長く続いていたとは思ってもみませんでした。
それにしても、「鳥山先生が亡くなられたらこうなるだろう」といった予測はある程度していましたが、まさかここまでとは…。
メキシコのとある田舎町では、鳥山先生の追悼パレードまで行われたとか。
もうここまでくると、天皇陛下からも追悼のお言葉を述べられてもおかしくないのでは…。
…というのは、ちょっと言いすぎですね。