Ellie My Love(いとしのエリー)/Ray Charles(レイ・チャールズ)

2024年3月30日土曜日

 

この曲がCMで流れてきたとき、、これがあの『いとしのエリー』だったと気づくのに、ずいぶん時間がかかったのを覚えています。
それもそのはず、まさかあのレイ・チャールズが日本の歌をカバーしていたなんて夢にも思っていませんでしたから。
これを作った桑田佳祐本人は、「嬉しいを飛び越えていた」とか(桑田佳祐著桑田佳祐『ただの歌詩じゃねえか、こんなもん'84-'90』より)。
そりゃそうなりますよね。
なんてったって、天下のレイ・チャールズですから。
あのジョージ・ハリスンも、自身の作った『サムシング』をレイ・チャールズにカバーされたときは「夢にも思わなかった」ぐらいですから。
ところでこの曲、日本では平成元(1989)年のお酒のCMソングとして起用されたわけですが、なぜレイはこの曲をカバーしたのか?
その経緯に関しては、どうもファンが思っていたのとは違ういきさつがあったようです。
もともとのこの曲、レイ本人が望んでカバーしたわけではなく、CMの企画として日本側が「歌ってほしい」と依頼されてカバーすることとなったそうです。
レイ本人の意向とは別にカバーしたわけですから、桑田さんのファンからしてみれば、ちょっと複雑かもしれません。
とはいっても、日本側はいくつか候補に挙げた曲もあったそうですが、そのなかでレイが一番気に入った楽曲が『いとしのエリー』だということです。
なぜ彼がこの曲をカバーしようと思ったかについては、私自身が思い当たるフシがあるのですが、それはまた後程。
ところで、その桑田佳祐さんについてですが、どうも日本では、「ジブリ作品を見たことがない」という人間と桑田佳祐にネガティブな感情を抱く人間に関しては「非国民」扱いする傾向にあるように思われます。
さながら私などは、そのどちらにも当てはまってしまうので、思いっきり「非国民」かもしれません。
ジブリ作品に関してはたまたまそうなってしまっただけなのですが、桑田佳祐に関しては、ものの見事に好みとは真逆。
そのことが知人らにバレたらどうなることやらと、ビクビクしている次第です。
そんな私だからでしょうか、桑田佳祐が歌う『いとしのエリー』よりもレイ・チャールズが歌う『Ellie My Love』のほうが心にしみてくるわけであります。




もはや伝説となったCMです。




どうやらレイ・チャールズの日本公演の模様のようです。



<<音時さんによる和訳はこちら>>


まさかレイが『いとしのエリー』を選んだのは、桑田さんへの当てつけじゃないでしょうね?!
1975年にリリースされたMarlena Shawの『You Taught Me How To Speak In Love』です。



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コメント

4 件のコメント :

みん さんのコメント...

かんたさん、こんばんは。

私もジブリを観ないので(理由を書くとより非国民扱いされるので💦)

Marlena Shawは、大ファンで先日亡くなられたのはショックだったのですが、
この曲はあぁ…ですよね💦

という、私は桑田さんのファン、サザンのファンなので
ここは、「そうか、そういうこともあるのか」で
納得しておりまする。

かんたさんが、桑田さんネガティブ感情あるのは
意外でした!

かんた さんのコメント...

みんさん、コメントありがとうございます。

桑田さんに関して言えば、あの英語訛りの歌唱法が白々しいというかわざとらしいというか、それがどうも苦手です。
しかもそのわざとらしさが「カッコいい」と受けちゃったもんだから、それ以降のロック・ボーカリストのほとんどが、そればっかりになってしまいました。
ここでは名前は言えませんが、みんなが大好きなあのボーカリストやこのボーカリストなど、「この白々しさの原点は絶対に桑田佳祐だな」ということがまりわかりな歌唱法がほとんどです。
そういった状態が、スピッツとBUMP OF CHICKENが世に出るまでずーっと続いていたわけですから、私の邦楽離れは、ますます加速して行く一方でした。

みん さんのコメント...

かんたさん、再びこんばんは。

かの、大物はあのグループのあの方かなと
思いながら
私もその方は苦手かも、なんて
想像してます。

そう言われると、あの歌唱法を
引き継いでいるボーカリスト
多いかもしれません。
アイドルも含め。

桑田さんの息子さんはバンドのボーカルでしたが、
ストレートな歌い方でした
そこは違う路線だったのでしょうね!

かんた さんのコメント...

みんさん、コメントありがとうございます。

>アイドルも含め。

そういえば、日本のメインストリームのロック・ボーカリストも、今ではすっかり桑田唱法から脱皮した感があります。
それというのも、スピッツの草野マサムネとバンチキの藤原基央が、後世に多大なる影響を与えたからだと思っています。
そのためか、一時期は、世に出てきたアーティストのほとんどが「草野マサムネにしか聞こえない」という、困った現象まで起きてしまったり。

その一方で、旧ジャニタレのようなアイドルたちは、いまだに桑田唱法の呪縛から逃れられていない感がありますね。
実はこのことに関しては、桑田佳祐ファンからしてみれば、あまりうれしくない裏付けが取れています。
芸能界きってのスーパー音痴と知られる明石家さんまさんは、自身がファンと公言している桑田佳祐さんのモノマネを披露することが、昔はまれにありました。
そのさんまさん曰く「桑田佳祐のモノマネだと上手く歌える」とのこと。
だからアイドルもいまだに…
…と、こんなことを書いてしまうと桑田ファンから叱られそうなので、この辺にしておきます。