【アルバム紹介】Mission Impossible ~ Film Music Collection(ミッション・インポッシブル~映画音楽集)/The Swingle Singers(スウィングル・シンガーズ)

2024年3月26日火曜日

 

今回は珍しく、アルバム紹介です。
とりあえず第1回目に紹介するアルバムは、スウィングル・シンガーズの『「ミッション・インポッシブル」~映画音楽集』です。
スウィングル・シンガーズは1962年、グループの名前のともなっているウォード・スウィングルを中心に、フランスはパリで結成された、男性4名女性4名の計8名によるアカペラ・グループです。。
その後、活動拠点をイギリスに移転。
そして中心メンバーだったウォードは1984年に引退し、その後は当グループのミュージック・アドバイザーとなります。
もともとジャズやクラシック畑出身の彼らですが、そのレパートリーは、それらのジャンルを通り越して、「音楽と名の付くものは、なんでも歌ってしまおう」をコンセプトにしています。
そして今回ご紹介するアルバムは1998年リリースで、誰もが一度は耳にしたことがある映画音楽をアカペラで歌い上げています。


オープニングを飾るのは、リヒャルト・シュトラウス作曲の『ツァラトゥストラはかく語りき
こちらはご存じ、スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』のオープニングとして使用されました。
それゆえ、映画音楽の枠を超えて「オープニングといえばこの曲」というのが定番となっています。
彼らが1曲目にこれを持ってきたのも、なんだかうなずけます。




2曲目に収録されているのが、アルバムのタイトルにもなっている『ミッション・インポッシブル』。
トム・クルーズの代表作としてすっかり有名ですが、もともとは1960年代に放映されたテレビ・ドラマ『スパイ大作戦』が元ネタ(『ミッション・インポッシブル』とは『スパイ大作戦』の原題)。
「アカペラにボイパは邪道」と思っている私でさえ思わず納得してしまう、見事に効果的なボイパを披露して映画の世界観を表現してくれてます。




このアルバムには10分を超える楽曲がありますが、それでもこのアルバムのハイライトはやはりこの曲!
ご存じ『スターウォーズ』のテーマ(6曲目に収録)。
まさかこの楽曲を、わずか8名でここまでアカペラで再現しようとは。
聞き終わったあと、フルオーケストラの演奏を聞いた気分になり、思わず拍手喝采でした。




8曲目に収録されている『ムーン・リバー』は、言わずと知れた伝説的女優オードリー・ヘップバーンの代表作『ティファニーで朝食を』の劇中歌。
1961年のアカデミー賞では歌曲賞も受賞しています。
劇中ではヘップバーンの初々しい歌唱が魅力的でしたが、こちらではそれとは打って変わって、スウィングル・シンガーズが見事はハーモニーを聞かせてくれます。




アルバムのラストを飾るのは『Nobody Does It Better(邦題は『私が愛したスパイ』)』。
こちらはご存じ「007」シリーズの10作目の『私が愛したスパイ』の主題歌です。
オリジナルはカーリー・サイモンが歌っています。
開始早々、あの「ジェームズ・ボンド」のテーマをアカペラで歌われたもんだから、思わず度肝を抜かれました。
アルバムの中では、先ほど紹介した『スター・ウォーズ』に次いで、私のお気に入り。
そのためか、オリジナルのカーリー・サイモンよりもこちらの方をよく聞いたという逆転現象まで起きてしまいました。



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