When Doves Cry(ビートに抱かれて)/Prince & The Revolution(プリンス&ザ・レボリューション)

2024年4月20日土曜日

 

こちらの楽曲、最初の1回だけ聞いても、この曲の良さは分からないかもしれません。
いやむしろ、PVの視覚効果もあいまって、人によっては「こんな気持ち悪い曲、二度と聞くか! このボケッ!」ってなるかもしれません。
現に私もそうでした。
初めて聞いたときには、気持ち悪くて不気味で、「何じゃこの曲!」って思ったものです。
それでもこの曲、1984年の7月7日付より全米チャート5週連続第1位です。
しかもその年の年間チャートでも第1位を記録。
実は名曲だったんですね。
プリンス(Prince)は1958年、アメリカ合衆国はミネソタ州ミネアポリス生まれ。
本名はプリンス・ロジャーズ・ネルソン。
名前にプリンスが入っているというは、日本で言うところの「王子様」ということになるのでしょうか。
そういえば、夫婦デュオのChocolat & Akito (ショコラ&アキト)の息子さんの名前は、「王子」というキラキラネーム。 おそらく彼から来たのでしょう。
それはともかく、この曲『ビートに抱かれて』を聞いてもらえればわかるように、彼はこういう前衛的で実験的な音楽を世に送り出してきたがゆえ、どちらかというと典型的な芸術家肌で、しかも天才肌だったようです。
しかもこの曲、ベース・ギターが入っていないという、とんでもない試みまで行っています。
それでも、これほどの大ヒットです。
批評家や洋楽ファンの間からも、「天才」と称されるのもなんだか頷けます。
そのカリスマ性と天才的なソングライティングから、一時期は「マイケル・ジャクソンの最大のライバル」とも称されていました。
そんな彼は、2016年4月21日に他界。
天才は夭逝する、という通説を地でいってしまったのがとても残念です。
ところで、これ全く偶然だったのですが、明日(4月21日)は彼の命日だったんですね。



初登場は1984年6月2日の57位。
同年7月7日より5週連続1位を記録しています。



<<1位を記録したときのヒットチャートはこちら>>
(星船さんのブログより)


和訳版はこちら。
『When Doves Cry』は、直訳すると「鳩が鳴くとき」となるのですが、「鳴く」も「泣く」同様「Cry」になるんですね。




1990年にはMCハマーが『Pray』という曲で、この曲をサンプリング使用しています。




90年の日本公演から。



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コメント

8 件のコメント :

みん さんのコメント...

かんたさん、こんばんは。

まず、Chocolat の名前が出てくるとは!
可愛いくて楽曲も爽やかで好きでした。

プリンスはなぜか受け付けなく
私は聴いてないのはMVもあるのかな。
シーラ•Eは聞いていたのに。

プリンス=紫の人
プリンスを聴くと
岡村靖幸さんが浮かぶという
連想ゲームのようになります。
懐かしいです。

240 さんのコメント...

おはようございます。
プリンスは音の魔術師ですね。
彼の曲は大好きではないですが、常人では作れない音と感じます。
今週26日、NHK BSプレミアム4K午後1:00 ~ 午後2:57、彼のライブが放送されますね。
プリンスのライブは観に行ったことがないのですが、彼の凄さはライブを見てもよく分かるかもしれませんね。

かんた さんのコメント...

みんさん、コメントありがとうございます。

Chocolatさんは、職場でBGM代わりに流しているFMラジオの、毎週金曜日のレギュラー放送で知りました。
こちらはご夫婦でパーソナリティをやっておられるのですが、時折、小学校に上がるか上がらないかの息子さんもその番組に登場します。
とはいっても、彼らの曲自体は全く知らないのですが…。

>プリンスはなぜか受け付けなく

プリンスは、やはり好き嫌いがはっきりと分かれるみたいですね。
私は、アルバム『パープル・レイン』を大人買いして、よく聞いてました。
そのため、この曲が終わると、反射的に次の『ダイ・フォー・ユー』のイントロが脳内再生されるという末期症状に陥ってます。

>プリンス=紫の人

そういえばBTSのシンボルカラーも紫じゃなかったですか?
誰かがラジオ番組で、そんなことをいっていましたけど。

かんた さんのコメント...

240さん、コメントありがとうございます。

>プリンスは音の魔術師ですね。

誰かがこの『ビートに抱かれて』の感想を、「まるでお経みたいな歌だね」って言っていたことがありました。
まさに、言いえて妙であります。

だた彼の音楽に関しては、「21世紀に入って進化が止まったんじゃないか」という人もいます。
私は『パープル・レイン』しか聞いていないので何とも言えませんが、たしかに、晩年近くになると彼の目ぼしい活躍は耳にしなくなりましたからね。
それも、「進化が止まった」ことと関係しているのかもしれません。

みん さんのコメント...

かんたさん、再びこんばんは。

そうです!BTSも紫ですね。

ファンクラブからくるグッズも紫です。

何故か?は私も今調べました(笑)

プリンスの紫は、なんか淫靡な感じがするのですよね(ファンの方、ごめんなさい)
BTSは爽やかですね(個人的意見)

かんた さんのコメント...

みんさん、コメントありがとうございます。

誰がその色を扱うかによって、そのイメージも変わってくるのではないでしょうか?
例えば、京都のイメージカラーも紫ですが、こちらの紫からは伝統や歴史をイメージしてしまいます。
ちなみに、プリンスのステージ衣装の紫と京都サンガのユニフォームの紫は、意外に近いです。
もし、京都サンガのユニフォームをプリンスが着たら、あの紫色も全然違う色に見えてきそうです。

ところで、このアルバム『パープル・レイン』が大ヒットしていたのは84~85年ごろです。
そのころのアメリカにおける流行色は、紫だったそうです。
紫という色はなかなかはやりにくい色だっただけに、当時の彼の人気の凄さをうかがわせます。

ローリングウエスト さんのコメント...

小生も6月中旬に「パープルレイン」60周年を公開するつもりで着々準備中です。プリンス訃報直後に特集記事を書こうと思ったら当時はユーチューブの公開制限がかかりまくりでした。そんな経緯で自分としては初めての記事になります。

かんた さんのコメント...

ローリングウエストさん、コメントありがとうございます。

『パープル・レイン』から40年(?)。
もうそんなに年月が経つんですね。
ビルボード・アルバム・チャート24週連続№1!
ちなみに、そのあいだ2位に甘んじていたのが、ブルース・スプリングスティーンの『ボーン・イン・ザ・USA』でした。
ただし、プリンスの『パープル・レイン』の前の№1はブルース・スプリングスティーンの『ボーン・イン・ザ・USA』
そして『パープル・レイン』の25週連続1位を阻止したのも、ブルース・スプリングスティーンの『ボーン・イン・ザ・USA』。
24週連続№1も凄いですが、25週間ぶりの返り咲きというのも、これまた凄いです。
この時期は、名盤が目白押しだったんですね。