この曲も、ストック・エイトキン・ウォーターマン(やっと覚えた?)プロデュースだったんですね。
リリースは1984年11月で、その後17週間かけて全英№1に輝いていますから、おそらくストック・エイトキン・ウォーターマン(以下SAW)及びデッド・オア・アライブにとっても、出世作だったのでしょう。
そんなデッド・オア・アライブは1980年にボーカルのピート・バーンズ(1959-2016)を中心に、イギリスはリバプールで結成されました。
もともとはゴシック・ロック(パンク・ロックの一種)として活動していましたが、この曲『ユー・スピン・ミー・アラウンド』の大ヒット以降はSAWのプロデュースのもと、ユーロビートを主としたダンス・ミュージックを専門とするユニットとなりました。

ところで、最近は私の洋楽好きが知人の間でも知れ渡るようになり、それがきっかけで「おススメの洋楽を教えて?」なんて尋ねてくる方もおられます。
私のように、70年代・80年代に偏っている人間からすれば、最新情報を知らないだけに何を薦めていいのかわからなくなる時があります。
ですが、「逆おススメの洋楽」を選ぶとしたら、私は断トツでこの曲、デッド・オア・アライブの『ユー・スピン・ミー・アラウンド』を選びます。
「逆おススメ」とはつまり「何が何でもおススメできない」ということですね。
なにしろピート・バーンズのドギツいバリトンボイスときたら、まるで地獄の底から聞こえる悪魔の雄叫びを連想させます。
現に私も、この曲を初めて聞いたときの一発目の感想は、「怖い!」でした。
洋楽に免疫力のある私でさえ、そう思ったのですから、洋楽に免疫力のない方々ともなれば、なおさらです。
私も、この曲を何の抵抗もなく聞けるようになったのに、ちょっと時間がかかりました。





初登場は1985年6月1日の88位。
同年8月17日に最高11位を記録しています。



<<最高11位を記録したときのヒットチャートはこちら>>
(星船さんのブログより)


和訳版はこちら。



<<音時さんによる和訳はこちら>>


まさか藤井隆がカバーしていたとは!
っていうより、もしかして原曲よりも聞きやすい?




なお、作者のピート・バーンズによると、この曲はルーサー・ヴァンドロスの『I Wanted Your Love』と、リトル・ネルの『See You 'Round Like a Record』からインスピレーションを受けたそうです。
受けたそうなのですが…、う~ん…。
後者なら、わかるような気がするのですが…。