Honesty(オネスティ)/Billy Joel(ビリー・ジョエル)

2024年6月18日火曜日

 

えっ! この曲、1位じゃなかったんだ。
しかも全米の最高順位は24位!
まさかTOP10はおろか、TOP20にすら入っていなかったとは!
ビリージョエルといえば『オネスティ』。
『オネスティ』といえばビリー・ジョエル。
私の80年代生まれの知人でさえ(その人はピアノが得意です)、「ビリー・ジョエルといえば『ピアノマン』か『オネスティ』ぐらいしか知らない」というぐらい、彼にとっては代名詞のような曲です。
しかしその現象は、どうやらそれは日本のみのよう。
そのきっかけとなったのは、リリースと同時のこの曲が、ココアのCMで起用されたことでしょう。
外国人のモデルさんが、マグカップでカッコよくココアを飲み、そのバックグラウンドで流れていたのが『オネスティ』。
しかも、そのCMがあまりにも印象が強かったためか、私などは、ビリー・ジョエル本人がそのCMに出演していたものだとばかり思っていました。
そんな日本限定の名曲ゆえに、85年に発売された『ビリー・ザ・ベスト』のオリジナルのアメリカ盤には、この曲は収録されていません。
しかも面白いことに、この曲、いろいろな人にカバーされているのですが、そのアーティストは全員日本人。
唯一の海外アーティストであるデスティニーズ・チャイルドでさえ、そのカバーは日本の企画盤。
この企画盤で『オネスティ』を歌ったビヨンセは、「日本のファンのために何かスペシャルな曲を用意したい」と言いう意向で、この曲をカバーしたというのですから(Wikipediaより)、いかに『オネスティ』が日本限定で愛されているかが、よくわかる事例です。
ちなみにこの曲、アルバム『ニューヨーク52番街』からのサード・シングルで、アルバム自体は世界初の商業用CD、つまり世界で初めて販売目的のために制作されたCDでもあります(Wikipediaより)。





初登場は1979年4月21日の71位。
同年5月26日より2週連続で24位を記録しています。



<<2週連続24位を記録したときのヒットチャートはこちら>>
(星船さんのブログより)

和訳版はこちら。
曲のタイトルコールとともに大歓声が?
よくよく考えたら、このライブ映像は東京ドーム公演のときのライブ映像でした。



<<音時さんによる和訳はこちら>>


日本での『オネスティ』の地位を決定づけたCMです。
もう40年以上も前なのに!
ナレーションは古谷徹さんだったんですね。



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コメント

6 件のコメント :

みん さんのコメント...

かんたさん、こんばんは。

え~~「Honesty」、日本だけなんですか?
驚きです。
ビリージョエルといえば、私的には、「ストレンジャー」「オネスティ」
「New York State of Mind」です。
オネスティは特に好きで、アップされていたCMも覚えています。

メロディアスな曲なので、日本人好みなのでしょうか?

以前、80年代生まれの方だったかかな?好きな曲が

「(Just The Way You Are」とのことで、

「ビリージョエル?」と尋ねた所、

「誰ですか?」と(苦笑)

ブルーノマーズの「Just the Way You Are」とのことでした…。

時代ですね。


星船 さんのコメント...

"Honesty"は名曲だったですよね。ビリー・ジョエルの曲は、"Piano Man"や"The Stranger"も、アメリカではヒットしていないのですよね。アメリカでは、"My Life"や"It's Still Rock and Roll to Me"のようなアップテンポの曲の方がヒットしていました。国民性の違いでしょうか。私はやっぱり"Honesty"、"The Stranger"派です。

240 さんのコメント...

おはようございます。
オネスティ…、これほど人気があるのは日本だけだったんですね。
CMはよく覚えてますが、実際映像を見てみると、自分の記憶とちょっと違う(笑)。コーヒーかと思ったら、違ったんですね。曲が強烈だったから、映像の記憶は曖昧でした。

ビリージョエルといえばオネスティ…、CMの影響とはいえ、米国の方とは音楽の好みがちょっと感覚が違うんですかね。

かんた さんのコメント...

みんさん、コメントありがとうございます。

>「ビリージョエル?」と尋ねた所、

>「誰ですか?」と(苦笑)

そういえばビリー・アイリッシュは、何かのテレビ番組で「ヴァン・ヘイレンのことを知らない」と発言して、ファンを震撼させたことがありました。
たしかに、2001年生まれの彼女の年代だとそうなるのかなぁ…。
私も95年の『バランス』以降、ヴァン・ヘイレンはほとんど聞いてないし。

ところで、突然話題が変わりますが、マーク・ロンソンの楽曲の中には『アップタウン・ファンク』という楽曲があります。
こちらの曲、ボーカルとソング・ライティングで参加しているのがブルーノ・マーズなんですよね。
『Just The Way You Are』に『アップタウン・ファンク』
なんだかんだ言いながらも、ブルーノ・マーズ本人が、ビリー・ジョエルを意識していたのかもしれません。

かんた さんのコメント...

星船さん、コメントありがとうございます。

『ストレンジャー』は、アルバムは大ヒットしましたけど、そのタイトルチューンはアメリカではシングル・カットされなかったんですよね?
こちらも日本ではCMソングとして起用され、1978年のオリコン洋楽チャートでは最高2位を記録したそうです。
『ピアノ・マン』に関しては、発売当初こそパっとしませんでしたが、上記の『ストレンジャー』の大ヒットにより、のちに再評価されて、アメリカでも彼の代表曲となったと聞いています。

>アメリカでは、"My Life"や"It's Still Rock and Roll to Me"のようなアップテンポの曲の方がヒットしていました。

かくいう私も、ビリー・ジョエルと言えば、『ロックンロールは最高さ』や『アップタウン・ガール』のようなアップ・テンポな曲のほうが好きだったりします。
『ピアノ・マン』も、どちらかというと静かなバラードというよりは、『ヘイジュード』フォリナーの『アイ・ウォナ・ノウ』のようなグワッっと盛り上がるバラードと言った印象です。

かんた さんのコメント...

240さん、コメントありがとうございます。

私もそのCM、コーヒーかと思っていました。

>CMの影響とはいえ、米国の方とは音楽の好みがちょっと感覚が違うんですかね。

CMの先入観もあるとは思いますが、この曲、コーヒーのブレイク・タイムのBGMとしてはピッタリかもしれません。
『オネスティ』のPVは、ビリー・ジョエルが淡々と歌い続けるというオーソドックスなものでしたが、日本のCMのように、コーヒー・タイムを意識したようなPVだったら、まあ全米№1とは行かないまでもTOP10ぐらいには入っていかなか?
なんて、思ったりもです。