ガールズ・バンドの草分け的存在であるゴーゴーズは、1978年にアメリカはロサンゼルスで結成されました。
当初はベリンダ・カーライルとジェーン・ウィードリンの2人だけだったのですが、その後、いろいろな変遷をたどりながら現在のメンバーに収まっています。
そんな彼女たちは、その出発点がパンク・バンドだったという、ちょっと意外な一面ものぞかせています。
デビュー当時は、女性だけのバンドということでなかなか受け入れてもらえなかったそうですが、デビュー・アルバムが徐々に人気を博し、女性だけのバンドとしては初めて、アルバム・チャート1位に輝きます。
この曲『バケーション』は、同名のアルバムからのファースト・シングルで全米8位まで上り詰めました。
曲調は明るく、今でいうところのアイドル・ポップといった要素が非常に強い楽曲。
おそらく女の子だけのバンドというイメージを、そのまま体現したような曲と言えるかもしれません。
同アルバムからはセカンド、サードシングルもリリースされ、順調のようにも思えましたが、このころから、メンバー同士の確執や薬物使用など、のちに解散の要因となってしまう諸問題が浮き彫りになり始めた時期でもありました。
やはりこういった、フィーメール・グループというのは、洋の東西を問わず、表面上は明るくふるまっていても、裏ではこういった問題に直面してしまうんでしょうか。
もちろんこれは、女の子たちだけに限ったことではありませんが。
それでも、ゴーゴーズは定期的に再結成などを繰り返し、2019年にはロックの殿堂入りを果たしています。
おそらくこの快挙も、女性だけのバンドとしては異例のことではないでしょうか。
ちなみに歌のタイトルとなっているvacationとは、夏休みなど、まとまった休日のことを指すのだそうです。
それとは別に、祝日などの日単位の休日がholidayです。
この季節は、まさにholidayではなくvacationですね。




初登場は1982年7月3日の67位。
同年8月21日より3週連続8位を記録しています。


<<3週連続8位を記録したときのヒットチャートはこちら>>
(星船さんのブログより)


和訳版はこちら。



<<音時さんによる和訳はこちら>>


まさかこの人たちがゴーゴーズを聞いてた?!
『バケーション』のイントロ、どっかで聞いたことあるなと思ったら、この曲だったんですね。




アコースティック・バージョンなんてのもありました。