デビッド・リー・ロス(以下デイヴ)は、言わずと知れたヴァン・ヘイレンのボーカリスト。
もともとはRED BALL JETSというバンドのメンバーだったころに、アレックスとエディのヴァン・ヘイレン兄弟に引き抜かれたそうです(Wikipediaより)。
ヴァン・ヘイレンのボーカリストとしては、脱退と復帰を繰り返しますが、最終的には、2007年からエディが亡くなる2020年までバンドのボーカルを務めました。
この『カリフォルニア・ガール』は、そんなデイヴにとっての、初のソロシングル。
オリジナルはご存じビーチ・ボーイズ。
デイヴは、このシングルが収録されているEP『クレイジー・フロム・ザ・ヒート』リリース直後にバンドを脱退していますから、『カリフォルニア・ガールズ』がリリースされたころは、まだヴァン・ヘイレンの一員だったわけです。
なお、このEPは『カリフォルニア・ガールズ』を含めた4曲入りのミニ・アルバム形式。
しかもこのEPに収録されている曲は、すべてカバー曲となっています。
そしてこの曲、バックボーカルには、オリジナルでこの曲を演奏した、ビーチ・ボーイズのカール・ウイルソンが、そして『ニューヨーク・シティ・セレナーデ』でおなじみのクリストファー・クロスがそれぞれ参加したことで話題になりました。

ところで、この曲を皮切りにヴァン・ヘイレンから初脱退したデイヴですが、その後はというと、どうも今ひとつパッとしない模様。
元いたヴァン・ヘイレンは、新しいボーカルにサミー・ヘイガーを迎えて華々しい成功を収めたのに対し、デイヴのほうは90年代に入ってからは、『ア・リトル・エイント・イナフ』がゴールド・ディスクを獲得したこと以外は、アルバム・セールスが伸び悩んでいました。
そんなおり、サミーのヴァン・ヘイレン脱退を機に2007年にバンドを復帰。
その後、13年間ボーカルを務めたことは先述した通り。
そんなデイヴですが、その13年間のバンド活動の合間を縫って、2012年から2013年までの間に、なんと日本に滞在していたとのことです(Wikipediaより)。
しかもそのとき知り合った人物の1人というのが、元力士の小錦さん。
その小錦さんとともにデイヴは、『外人任侠伝〜東京事変』というショート・ムービーを制作し、それをYouTubeで配信していたそうです。

※当時は、PVも話題になりました。



初登場は1985年1月19日の43位。
同年3月2日に最高3位を記録。
夏をイメージさせる曲ですが、ヒットしたのは3月だったんですね。





こちらがオリジナルバージョンです。
聞いてもらえればお分かりのように、デイヴのバージョンはほとんどアレンジに手を加えていなかったんですね。




<<音時さんによる和訳はこちら>>


こちらがデイヴが出演したショート・ムービー『外人任侠伝~東京事変』。
ジャンプ』のころから知っている人間からすれば、どう評価していいのかわからない作品であります。