ズン・チャチャ、ズン・チャチャ、ズン・チャチャ…

このリズムがレゲエ特有のリズムだとするならば、このフーターズの『オール・ユー・ゾンビーズ』もレゲエということになるのでしょうか。
もちろんこの曲は、レゲエ・ファンからもフーターズのファンからもレゲエ・ミュージックとしては認識されてはいませんが、「レゲエテイストの強い曲だな」と以前から感じていたのは、私だけかもしれません。

フーターズは1970年代に、アメリカはフィラデルフィアで結成されたロック・バンドです。
もちろん、この名前を聞いて別のものを連想された方もおられるかもしれませんが、こちらの名前の由来は、鍵盤ハーモニカの別称から来ているのだそうです。
そしてそのバンド名が表す通り、彼らは他の曲では、鍵盤ハーモニカやリコーダー、マンドリン、アコーディオンといったような、ロックとは縁遠いような楽器を駆使して、ご機嫌なサウンドを生み出しています。
この曲はそんな彼らのデビュー曲。
やはりテイストにはレゲエが含まれて入るものの、その曲調はレゲエの爽やかさとは裏腹に、ちょっと暑苦しさもあるかもしれません。
それでもこの曲、私のお気に入りの1曲。
80年代の洋楽ファンの間では、バンドの主要メンバーであるロブ・ハイマンは、あのシンディ・ローパーの名曲『タイム・アフター・タイム』の作者としても知られています。

ちなみにもうひとつのフーターズの由来は、英語でのフクロウの鳴き声である「Hoot, hoot」から来ているのだそうです。
つまりフクロウの左右の目が、女性の大きな乳房を連想させることからこの名前にしたのだとか。
つまり、フーターズ(Hooters)とは、英語の俗語で女性のオッパイを表すのだそうです。




初登場は1985年5月18日の89位。
同年6月29日に最高58位を記録しています。



<<和訳はこちら>>


2007年にはSandraと言いうアーティストがカバーしているみたいです。




こちらがフルバージョン。
6分近くもあります。