オリビア・ニュートン・ジョンが『フィジカル(Physical)』という曲で、全米チャート10週連続第1位という大記録を打ち立てたことはありますが(こちらを参照)、こちらの曲は、なんと全米チャート10週連続第2位!
名誉なんだか不名誉なんだか、よくわからない記録であります。
しかも、この曲の1位を阻止していた間の9週間は、前者の『フィジカル』。
時期がズレていたらこの曲、何週間1位を獲得していたことでしょう。
そんな"悲劇"な曲『ガール・ライク・ユー(Waiting for a Girl like You)』を歌っているのは、フォリナー(Foreigner)というイギリスとアメリカのロックバンド。
バンドの名前の由来は、メンバー全員がイギリス人の中にあって、ボーカルのルー・グラム1人だけがアメリカ出身の外国人(=フォリナー)ということでこの名前が付けられたのだとか。
元々はハード・ロック色が濃かったバンドだったのですが、連続2位とはいえこの名バラードが大ヒットしたことにより、バンドの路線も微妙に変化していったそうです。
そのことが、ボーカルのルー・グラムと、バンドの中心的人物であるミック・ジョーンズ(ギターとキーボード担当)との間に亀裂が所持るきっかけになったようです。
この『ガール・ライク・ユー』発売から10年後の1990年には、ボーカルのルー・グラムは、バンドを脱退しています。
ところで、長年いろいろな音楽を耳にしていますと、どうしても、「あれ! この曲、初聞なのにどっかで聞いたことがあるぞ」という感覚に襲われることがあります。
気志團の『One Night Carniva』を聞いたときも、それでした。
あとあとから考えれば、なんてことはありませんでした。
テンポは違いますが、この曲のイントロの個所がフォリナーの『Waiting for a Girl like You』にそっくりだったのです。
作曲者の綾小路さん、フォリナーに影響を受けていたのかなぁ…。


<<音時さんによる和訳はこちら>>

初登場は1981年10月10日の42位。
同年11月28日より10週連続2位を記録しています。

※1月2日はビルボードがお休みのため、データはありません。

<<最高2位を記録したときのヒットチャートはこちら>>
(星船さんのブログより)


こちらが、気志團の『One Night Carnival』です。


往年のファンにとっては、イメージ崩壊必至かも。