『ニューヨーク・シティ・セレナーデ』とは、これまた洒落た邦題をつけてくれました。
原題が『Arthur's Theme』とあるだけに、こちらはアーサーという人物を主人公にした映画の主題歌。
そして、先日亡くなったバート・バカラックの80年代を代表する名曲中の名曲です。
そしてこの名曲を見事に歌い上げるのがクリストファー・クロス。
彼は1979年にアルバム『Christopher Cross(邦題は『南から来た男』)』でデビューしています。
デビュー当時は本人の意向もあり、素顔を一切見せずに活動していた、いわゆる現在でいうところのAdoのようなアーティストだったそうです。
まあ、それもそのはずで、その歌声と見た目のギャップはすさまじく、初めて彼の素顔を見たときは、かなり驚いたファンも多かったようです。
もちろん、そんな彼の美し歌声だからこそ、このバカラックの名曲はより存在感が増したわけですが。

ところで話は突然変わりますが、第62回のグラミー賞では、ビリー・アイリッシュが39年ぶりに主要4部門を独占するという快挙が話題になりました。
その39年前に快挙を成し遂げたのが、この人、クリストファー・クロスだったわけです。
このことからも、彼の当時の人気ぶりがうかがえます。





初登場は1981年8月15日の71位。
同年10月17日より3週連続1位を記録しています。

1982年1月2日はビルボードがお休みのためデータはありません。

<<3週連続1位を記録したときのヒットチャートはこちら>>
(星船さんのブログより)

和訳版はこちら。



<<音時さんによる和訳はこちら>>


なんとこの人、こんな曲もカバーしています!
あのイントロのあとに英語の歌詞が聞こえると、なんだか拍子抜けしてしまいますが、これもクリストファーの歌声だからこそ実現したカバーなのでしょう。