ロビー・バレンタインは1968年12月4日、オランダはヒルフェルスムの生まれのロック・シンガーです。
幼少期のころからピアノを習っていたため、もともとの彼の音楽嗜好はクラシック音楽だったようです。
そんなある日、テレビで見たクイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』のPVに衝撃を受けて、ロックの道へと進んだのだとのこと。
この『ゴッド』は、通算3枚目のアルバム『バレンタイン』の1曲目に収録されている、もろ『ボヘミアン・ラプソディ』を意識しまくった曲であります。

重厚なハーモニー⇒ピアノの伴奏からのバラード⇒突如オペラチック⇒ハード・ロック⇒静かなエンディング。

この曲1曲をとっても、まさにクイーン。
アルバムを通じてもそうですが、この曲を聞いただけでも、彼のクイーン(フレディ・マーキュリー)への傾倒ぶりがうかがえます。
2012年と2013年にはクイーンのトリビュート・アルバムもリリース。
本来ならば、クイーンの後継者になってもおかしくないアーティストだったのですが、彼がデビューした90年代以降といえば、メインストリームの主流は、ロックからR&Bやヒップ・ホップへと移行。
そのせいか彼の音楽は、メロディっくなハード・ロックを好む日本以外は、セールス的にもいまひとつ伸びなかったようです。
これも時代の流れだったのか、はたまた、「クイーンは2つもいらない」ということだったのか。
才能があるアーティストだっただけに、ちょっともったいないアーティストでありました。





収録アルバム『Valentine』より何曲か。
まずかこちら。
クイーンのライブだったら、間違いなくフレディのピアノ・ソロが堪能できる1曲です。




こういうチョコマカした楽曲も、クイーンは得意でしたね。




こちらはクイーンとは打って変わって、ストレートなアメリカン・ロックといった感じです。
こういう音楽も、彼の得意とするところであります。