英米では正式にシングル・カットされていませんが、今でもビートルズのナンバーの中では人気を誇る1曲です。
ポールの作品。
歌詞はロイ・オービソンと一緒にまわったツアーのバスの中で書かれたもので、曲は会場に到着後、舞台裏に置いてあったピアノで作曲したのだそう(Wikipediaより)。
まさに神業というべきかなんというべきか…。
のちにポールはインタビューの中で、「歌詞が先にできたのは、この曲が初めてだ」と語っていたそうです。
なおこの曲、バンド内最大のライバルであったジョン・レノンも絶賛しており、「これは残念なことにポールの曲だよ。くやしいほどいい曲さ。バックで思い入れたっぷりのギターを弾いているのがぼく(『プレイボーイ誌』インタビューより)」と回想しています。

ところで、フォーク&ロック・シンガーの泉谷しげるさんは、この『オール・マイ・ラヴィング』を引き合いに出し、ビートルズの完コピの難しさを熱く語っておられました。
私はギターを演奏したことがないので専門的なことはわかりませんが、なんでも楽曲中、終始聞こえてくる「ジャンガジャンガジャンガジャジャジャ」の3連続ストローク。
あれを延々弾こうとすると、腕がつるのだそうです。
もちろん、それは泉谷さん独特の比喩表現ですが、ビートルズの楽曲は、それほど簡単に見えて超絶技巧だということですね。




<<音時さんによる和訳はこちら>>


1995年の『アンソロジー1』のバージョンです




最近の日本の歌は字余りソングが多いため、ビートルズの歌も日本語でカバーしやすくなったようです。