Norwegian Wood(ノルウェーの森)/The Beatles(ビートルズ)

2023年7月8日土曜日

 

はっきり言って、この曲を一躍有名にしたのは村上春樹ではないかと思えるほど、彼がこの曲に与えた影響力は大きいものと思われます。
現に私も、この曲のタイトルが『ノルウェーの森』だと知ったのが、村上春樹がきっかけでした。
もちろん、その独特のメロディは村上春樹以前から知っていましたけれど。
あのジョージの独特のシタールによるイントロは、いかにも英国でもアメリカでもない非英語圏といった感じです。
ただし、あのイントロの雰囲気がノルウェーの民族音楽からインスパイアされたのかどうかは不明ではありますが。
ちなみにそのシタールですが、当時、ジョージが購入したばかりだったそうです。
ところで、この曲において、毎回のように物議を醸しだしているのが、そのタイトル。
原題は『Norwegian Wood(ときおり『ノーヴェジアン・ウッド』も邦題使用されます)』ですが、これを直訳すると、「ノルウェーの木」ということになります。
これじゃああまりにもそっけないということで、当時のディレクターだった高嶋弘之氏が『ノルウェーの森』にしたのだといわれています。
ただ近年の研究では、この「Norwegian Wood」とは「ノルウェー産の木材」ではないかとの解釈もなされているのだとか。
さすがに「ノルウェー産の木材」では、歌のタイトルとしてはどうなの、ってところですが。
ところでこの曲、タイトルもそうですが、その歌詞の内容も難解でいろいろと物議を醸しています。
とくに最後の一節は、そのまま読めばかなり衝撃的。
あの描写は何を意味するのか、ファンのあいだでも議論の対象となっているようです。





<<音時さんによる和訳はこちら>>
※この和訳をよんだとき、なぜか『小さな森の大きな家』の最終回を思い出してしまいました。


こちらは映画化された『ノルウェイの森』の予告編です。
ちなみに、村上春樹の小説の方は『ノルウェの森』ではなく『ノルウェの森』。
ただ、私が持っている解説本の1冊には、ビートルズの方にも『ノルウェイの森』と表記されていました。
もしかしたら数年後には、「ノルウェー」か「ノルウェイ」かで物議を醸すかもしれませんね。



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コメント

4 件のコメント :

240 さんのコメント...

おはようございます。
私は村上春樹の名作発表よりも前にこの曲を知っていたので、名作発表当時、むしろ「洋楽フリークの村上春樹らしいタイトルだなあ」と思いました。

この「ラバー・ソウル」は大好きなアルバムです。ひょっとしたらビートルズの作品の中でも一番好きかも。
特に「Nowhere Man」が大好き。もちろん「Norwegian Wood」も表現力豊かだし、名作揃いですね。

かんた さんのコメント...

240さん、コメントありがとうございます。

私も『ラバー・ソウル』は、『ビートルズ・フォー・セール』とともに、好きなアルバムの1枚です。

村上春樹は、あまり読んだことはないのですが、昨年度のアカデミー賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』という作品が、村上春樹の原作だと知って、「いかにも村上春樹らしいタイトルだなぁ」と、周回遅れで納得してしまいました。

みん さんのコメント...

こんばんは、

「ノルウェーの森」の小説ははまりまして、
何度か読みました。それから村上春樹さんの小説にはまりましたが、
今は全く読まなくなりました。
若い時の熱病だったのかな…。
(映画は観ました)小説とは違う感じでした。

この曲は、夢ごこちみたいな曲だなって
思ってました。
シタールの影響も多いと思うのですが独特感です。
ラビ・シャンカールがノラ・ジョーンズの父親と知った時は
驚きでした。

かんたさん、この間YOUTUBEでドラムだけで当てる
ビートルズクイズをしていました。
https://www.youtube.com/watch?v=hzlzScWV-8I
somethingとCome Togetherしかわかりませんでした(涙)
かんたさんも、是非^^

かんた さんのコメント...

みんさん、コメントありがとうございます。

『みのミュージック』ですね。
私は『カム・トゥ・ギャザー』『サムシング』のほかに、『涙の乗車券』『シー・ラブズ・ユー』『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』の5問正解でした。
それというのも、『サムシング』と『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』以外は、学生時代に嫌というほど聞きまくっていましたから。
『サムシング』はオープニングのドラムが特徴的で正解。
『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』は、かろうじて正解です。

村上春樹の『ノルウェイの森』は、20年ほど前に一度だけ読んだことがあるのですが、あの時代の小説にしては精神病を患った人物を登場させたりしているため、「かなり大胆な小説だな」といった印象があったのを覚えています。