Nothing Compares 2 U(愛の哀しみ)/Sinéad O'Connor(シネイド・オコナー)
2023年7月26日、シネイド・オコナーさんが亡くなったそうです。
56歳でした。
死因は今のところ明らかにされていませんが、もともとメンタルヘルスと闘っていたとも噂される彼女ですから、何かそれも影響していたのでしょうか?
そんな彼女の代表曲といえば、やはりこの曲『Nothing Compares 2 U(邦題は『愛の哀しみ』)』。
1990年の大ヒット曲ですが、彼女のヒット曲言えば、私はこの曲ぐらいしか知りません。
それでも、その曲は、そのPVや独特の歌声で、私の中では強烈なインパクトを与えてくれました。
オコナーのキャリアのスタートは1987年でした。
その2年後にリリースされたアルバム『蒼い響き(I Do Not Want What I Haven't Got)』からのシングル『Nothing Compares 2 U』が全米№1に輝きます。
そんな彼女ですが、その私生活を含めたキャリアはかなり波乱万丈だったらしく、幼少期には母親から虐待を受け、その後は父親に引き取られるも、今度は非行を繰り返し、それが原因でローマ・カトリックの厳格な厚生施設へと預けられます。
しかし、そこで待っていたのは、過酷な労働。
それはさながら囚人さながらの扱いだったといいます。
彼女が『サタデー・ナイト・クラブ』で、「真の敵と戦いなさい」といってローマ教皇の写真をビリビリに破いたのも、彼女のそういった背景によるものだと思われます。
2018年にはイスラム教徒に改宗。
名前もシュハダ・サダカットに改名しましたが、アーティスト活動の際には、出生名のシネイド・オコナーで活動しています。
ちなみこの曲、作者はプリンスで、もともとは彼のファミリー・アーティストだった、The Familyのために書いた楽曲。
それを彼女がカバーして大ヒットさせました。
初登場は1990年3月17日の63位。
同年4月21日より4週連続1位を記録しています。
<<音時さんによる和訳はこちら>>
こちらが問題のパフォーマンスです。
こちらがプリンスのバージョンです。
The Familyのバージョンはこちら。
もともとアイルランド出身だったオコナー。
そんな彼女が同郷の大御所、チーフタンズをバックに歌った曲が、この『フォギー・デュー』。
アイルランド人が英国軍の制圧に反旗を翻した「イースター蜂起」がモチーフになっています。
コメント
2 件のコメント :
おはようございます。
シネイド・オコナー、実は殆ど知らないんですよね。
もちろんこのジャケットも見覚え有りますし、名前も存じ上げてますが。
ちょうど流行りの洋楽を聴き洩れていた時期と、彼女がデビューした頃が重なっているからと思いますが。
才能ある方、ストイックな方、そういった方の中には人生を謳歌しきれない方も見受けられます。この方はそんなイメージ。実際、どうだったのでしょうかね。
ご冥福をお祈り申し上げます。
240さん、コメントありがとうございます。
天才は夭逝する?
モーツァルト、ジョン・レノン、尾崎豊…。
才能がありすぎると、自分の意思にかかわらず、どうしても太く短い人生になってしまうんでしょうか。
ちなみに彼女が亡くなった56歳とい年齢は、ベートーベンと同じです。
「『天才は夭逝する』という割には長生きだし、かといって天寿を全うしたという割には早すぎるし、本当に中途半端な年齢」と、スポーツ兼音楽評論家の玉木正之さんはおっしゃっていました。
しかし、今の医学の進歩から考えると、充分に「天才は夭逝する」に当てはまります。
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