拳法混乱(カンフージョン)/四人囃子
全然知らなかったのですが、今年の3月末に、ジャッキー・チェンなどの吹き替えを担当されていたい声優の石丸博也さんが引退されていたそうです。
まあ、訃報でないのが何よりなのですが、やはり学生時代、テレビの洋画劇場でよく聞いていた、ジャッキーのあの声がもう聴けなくなるのかと思うと、一抹の寂しさを覚えます。
そんな石丸さんの声とともに、その学生時代によく見ていたジャッキー映画といえば『ドランクモンキー酔拳』
その主題歌がこちら、『拳法混乱(カンフージョン)』です。
昭和54(1979)年に日本公開され、ジャッキー・チェン主演の映画としては日本初上陸だったそうです。
その主題歌がこちらということになるのですが、この曲が使用されたのは日本公開版のみで、オリジナル版では使用されていません。
しかも著作権の問題等もあり、吹き替え版のDVDでも、この曲は未収録のようです。
歌っているアーティストは、「四人囃子」と書いて「よにんばやし」。
名前からしてコミックバンドのように思われがちですが、なんのなんの。
もともとはプログレッシブ・ロック(略してプログレ)というコアなジャンルの音楽を奏でるロック・バンドであります。
ただ、今回のこの曲は、そんなコアなジャンルの音楽を奏でるロック・バンドとは思えないほど、ポップで・キャッチ―な仕上がりになっています。
おそらく、ジャッキー・チェン主演の映画ということで、そうなったのかもしれません。
そして何よりこのバンド、ベースを担当していたのが佐久間正英さんというのも注目すべき点。
そう、BOØWYやブルー・ハーツ、ュディ&マリーやGLAYといったバンドを世に送り出した敏腕プロデューサーであります。
そんな彼が所属していたバンドとあっては、ファンにとってはちょっとしたビンテージものの楽曲かもしれません。
もしかしたら、この曲を聴きながら酔拳をマスターしようとしていた方も多いのでは?
雰囲気がガラリと変わって、こちらが四人囃子のデビューシングル。
タイトルはちょっとふざけていますが、音楽としては、まさにプログレッシブ・ロックの王道のような音作りをしています。
コメント
4 件のコメント :
かんたさん、こんばんは。
寒くなりましたね。
ジャッキー、大好きでしたよ。特に酔拳の。
改めて映像見ると、身体能力がすごすぎました。
四人囃子は、名前とジャケだけ知っていたのですが
完全にフォークソングのグループと思っていたので
プログレとは!!
佐久間さんは、エレカシがポップス路線に行く時のプロデューサーだった
記憶があるのですが、
ボーカルの宮本さんが、自分達の音ではない!と
テープを投げたとの話を、自伝で読んだ記憶があります。
四人囃子にいられたのは初耳でした。
そして、やっぱりジャッキーは、やっぱりかっこいい!です。
みんさん、コメントありがとうございます。
プログレといって、もそれが色濃く反映されていたのは1975年まで。
当時フロントマンだった森園勝敏さんの脱退以降、よりポップな路線に変更していったそうです。
さらに、その同時期に加入した佐久間正英さんのテクノの志向も色濃く反映され、四人囃子は初期のプログレとは全く違うサウンドになってしまったようです。
『拳法混乱』は、そんな森園さん脱退以降に作られた楽曲ですから、よりポップな仕上がりになり、コミカルなジャッキー映画の主題歌として白羽の矢が当たったのは当然かもしれません。
なんと、こちらに四人囃子が登場するとは(笑)。
名盤の多いバンドですが、こんな曲をやっていたんですね。全く知らなかった。
ジャッキー映画の主題歌ですか~。なぜ四人囃子が担当することになったのか…、すごく気になりますね~。
ギターソロとか、やっぱり彼等らしい。
240さん、コメントありがとうございます。
なぜ彼らがジャッキー映画の主題歌を担当することになったのか?
その経緯については、今のところ不明です。
誰か知っている方がおられれば教えて欲しいです。
ちなみにこの『酔拳』は、テレビの洋画劇場で放映されていたものをVHSで録画して、よく見ていました。
それゆえ、この曲は何度も聞いていたのですが、まさか四人囃子が歌っていたとは。
それ以前から、彼らは日本のプログレ・バンドだと聞いていただけに、ちょっとビックリでした。
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