Dangerous Eyes(デンジャラス・アイズ)/小清水ミチル

1978年に香港で制作された、ジャッキー・チェン主演の映画の日本公開オリジナルの主題歌です(日本公開は83年)。
こちらも前回の『ドラゴン・フィスト』の流れを汲んでおり、作曲は林哲司、歌は小清水ミチルというコンビです。
日本公開が5年遅れたのも、おそらく78年香港公開から5年遅れてジャッキー人気が日本で爆発したことが影響されたものと思われます。
ちなみに1983年当時といえば、香港ではあの『プロジェクトA』が公開された年です。
映画の方はといいますと、ジャッキー映画によくある、修行してどんどん強くなる鉄板モノとは違い、最初っから最強のジャッキーが見られる作品。
これは前日紹介した『龍拳』と同じパターン。
林哲司さんや小清水ミチルさんを起用したのも、そう言った流れからでしょうか?
しかもこの両作品、ジャッキーと共演しているのも、かつてはブルース・リーの相手役と知られているノラ・ミャオ。
『蛇鶴八拳』と『龍拳』は、意外に共通点が多い作品だったりするわけですね。
ところでこの曲、実はいろいろと物議を醸している作品でして、何でもこの曲は、前回紹介したジグソーの『スカイ・ハイ』にそっくりだ、というんですね(『スカイ・ハイ』はこちら⇒⇒⇒)。
たしかに、言われてみればイントロからサビの部分まで、『スカイ・ハイ』を連想させる構成です。
おまけに『スカイ・ハイ』は、もともとは香港映画の主題歌。
こちらも奇妙なシンクロ現象が起きたりしています。
その一方でこの『デンジャラス・アイズ』、サビの部分は杉山清貴&オメガトライブの『サマー・サスピション』そのまんまですが、作曲が両者とも林哲司さん。
まあ、仕方がないっちゃ仕方がないのですが、ジャッキー・チェンと杉山清貴という意外な組み合わせも面白いです。
再び『スカイ・ハイ』の登場です。
どれだけ似ているか、ご自身の耳でお確かめを。
こちらがその『サマー・サスピション』です。
『デンジャラス・アイズ』なしの香港オリジナルのオープニングです。
やっぱりこれがあるのとないのとでは、大違いです。
暇な人はこれに、『スカイ・ハイ』の音源とを重ね合わせてみては?(私、やったことあります)
これはビックリ!
その林哲司さん、なんとそのジグソーに楽曲を提供されていたようです。
『If I Have To Go Away』という曲で1977年にリリースされました。
4年後には『スペースコブラ』の主題歌でおなじみの前野曜子もカバーされています。
コメント
4 件のコメント :
かんたさん、こんばんは。
イントロから、スカイハイを歌いそうになるほど
伴奏がそのままでした。
サビは、サマーサスピション!と違いがわからないほど、
同じでした。
オメガトライブファンなのに
知らなかったですよ。
この歌を聴きながら、ジャッキーを見るというシュールな感じでした。
かんたさんの音楽知識の豊富さと選ばれる楽曲、
ほんと楽しみです。
みんさん、コメントありがとうございます。
その『サマー・サスピション』のリリースが1983年ということですから、ちょうど『デンジャラス・アイズ』と同じ時期に作られたんでしょう。
ところで、私も知らなかったのですが、この『サマー・サスピション』は、杉山清貴&オメガトライブのデビューシングルだったそうです。
しかも、オリコンのチャートでも9位にランクインされていたようです。
かんたさん、
ASPHALT LADYがデビュー曲と思ってました(私はファンを名乗ってはいけないですわ…)ベストアルバムもあるのに…。お恥ずかしいことですよ。
カルロスにボーカルが変わって、カルロスに夢中になっておりました。
杉山さんのオメガトライブは名曲多いですよね。
でも、スカイハイとサマーサスピションを混ぜるとか、
コード進行がとても気になりました。
あぁ、冬ですね。
かんたさんもご自愛くださいませね。
みんさん、コメントありがとうございます。
『ASPHALT LADY』はセカンド・シングルですね。
たしかに、時期が重なると記憶がゴチャゴチャになってしまいます。
ところでその『スカイ・ハイ』と林哲司さんとの関係ですが、実はなんと、1977年に林さんはジグソーに楽曲を提供していたそうです!
『If I Have To Go Away』という楽曲で、本記事にも追記させていただいたので、もしよければそちらのほうもご覧ください。
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