Video Killed The Radio Star(ラジオ・スターの悲劇)/The Buggles(バグルス)

『Video Killed the Radio Star』。
直訳すれば、「ビデオに殺されたラジオ・スター」ということになるのでしょうか?
1950年代~60年代というのは、ラジオが主要メディアでした。
それがミュージックビデオなどの普及により、ラジオのディス・ジョッキーは隅に追いやられた。
そんな悲哀を歌ったのがこの曲です。
『ラジオ・スターの悲劇』という邦題をつけた人は、なかなかいいタイトルを選んだものです。
さらにこの歌詞の中には、ラジオという1960年代における革新的技術、過去を忘れたくないという願望と、現在の子供たちに過去の良さが分からないことへの落胆も歌われているのだとか(Wikipediaより)。
うーん、こういうブログを書いていると、この歌詞の内容がしみじみと伝わってくるような。
曲調がポップで明るい割には、その歌詞の内容は、どこか物悲しさを醸し出しているんですね。
ところで、ここでバグルスの経緯について簡単に触れていきたいと思います。
結成は1977年。
結成当初はベースのトレヴァー・ボーン、キーボードのジェフリー・ダウンズ、ギターのブルース・ウーリィの3人が中心メンバーでした。
その直後に、ギターのウーリイが脱退。
『ラジオスターの悲劇』のころには、ボーンとダウンズの2人が中心メンバーとなっていました。
バグルスとしてのヒット曲は、これ1曲しかほとんど知られていませんが、メンバー個人個人は、いろいろなミュージシャンとセッションしたり、別のバンドを結成したりと、活躍の場を広げていきました。
なかでもジェフリー・ダウンズは、のちにバグルスを吸収合併させる形でイエスに加入しますが、それも長続きせず、イエス自体が解散(のちにメンバーを変えてイエスは復活し、『ロンリー・ハート』の大ヒットへとつながります)。
イエス解散後は、先日紹介したエイジアに加入します。
初登場は1979年11月10日の86位。
同年12月15日に最高40位を記録しています。
<<最高40位を記録したときのヒットチャートはこちら>>
(星船さんのブログより)
和訳版はこちら。
<<音時さんによる和訳はこちら>>
2023年のライブ映像です。
コメント
4 件のコメント :
かんたさん、こんばんは!
うわ~懐かしい!
コーセーベスト10かなぁ、ラジオでよく流れていましたね。
未来系な感じで、好きでした。
声が変わる所、今でも歌で編集をお願いする時に、
「ここはラジオボイスでお願いします」というのですが、
ボカロとの声みたいなのと、ちょっと違う
ラジオから聞こえてくる声に近いんです。
イメージ的にも、この歌の変わる声に似ているなぁと
思い出しました。
ほんと、懐かしくてたまりません!
みんさん、コメントありがとうございます。
このラジオボイスを駆使したもう1つの名曲といえば、キング・クリムゾンの『21世紀のスキッツォイド・マン』でしょうか。
この曲も、おいおい紹介すると思いますが、昔、日本の音楽番組で誰かがこの曲をライブでカバーした時、そのラジオボイスの箇所を、鼻をつまんで歌ってそれを再現されていたのを思い出します。
ということは、この『ラジオスターの悲劇』を洋楽カラオケで歌うときは、鼻をつまんで歌ったほうが、その再現度は高くなるかもしれません。
ところで話は変わりますが、お正月に紹介したエイジアの『ヒート・オブ・ザ・モーメント』ですが、その作者はこの曲と同じジェフリー・ダウンズです。
そのためか、歌いだしのメロディーは『ラジオスターの悲劇』の歌いだしのメロディーを、ほとんど使いまわししているんですね。
もし興味があれば、そのあたりを注意して聞いてみてください。
https://memorablewestmusic.blogspot.com/2024/01/heat-of-momentasia.html
かんたさん、
早速、聴いてきました。
まんまで、驚きでした(苦笑)
鼻をつまんでラジオボイスとは笑
柳沢慎吾さんのネタで、警察の無線あるじゃないですか?、
タバコのナイロン部分で歌う方がラジオボイスに近いかも!
みんさん、コメントありがとうございます。
慎吾さんのネタはラジオ・ボイスというよりもトランシーバー・ボイスになるのかな。
あれで再現できそうなのは『イエロー・サブマリン』のセリフの部分(「オッサンが屁をこきまっせ」の空耳が聞こえる箇所です)。
一度でいいから、それを駆使した完コピ『イエロー・サブマリン』を聞いてみたいです。
もちろんそのときは、柳沢慎吾さんをゲストで呼んで。
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