去る3月11日、エリック・カルメンの訃報が伝えられました。
70年代からの洋楽ファンならだれもが知っている偉人なだけに、日ごろお世話になっているブロガーさんたちも、彼にゾッコンという方ばかりです。
それだけに、ショックも大きかったと思われます。
ただ、エリックの主戦場はやはり70年代なだけに、私にしてみれば「ほとんど名前しか知らない」状態です。
そんな私が彼の楽曲の中で、もっともよく聞いたのがこの曲『ロック・ストップス・ヒア』。
まさに「えっ? なにそれ?」ですよね。
「エリックのファンでもないお前が、なんでエリックのファンでさえ知らない楽曲を知ってるんだ」って感じですよね。
それもそのはず、この楽曲は1986年にリリースされた地域限定のチャリティーソング。
そのため、当時は一般発売はされていませんでした。
そして、このシングルが発売された地域は関西限定。
しかも、限定的にこのが曲がオンエアされていたのはFM大阪のローカル番組ですから、まさにレアもの。
その番組『ポップ・ミュージック・ステーション』は、ほぼ毎日聞いていたので、否が応でもこの楽曲が耳に入ってきます。
それゆえ、エリック・カルメンのことを知らない私でも、「エリックといえばこの曲!」となってしまったわけです。
ちなみに当時の日本のDJさん(メイン・パーソナリティはカトリーナという女性DJ)は、「この楽曲は、この番組だけでしか聞けません」と、そのことをやたら強調されていたのを覚えています。
なおこの楽曲、2014年に発売されたベスト盤『エッセンシャル・エリック・カルメン』では、日本盤のみボーナス・トラックとして収録されています。

さて、ここで彼のプロフィールを少し紹介。
エリック・カルメンは1949年、アメリカはオハイオ州出身。
67年にプロデビューし、3年後にはラズベリーズのボーカルに就任し、それを機に人気を博します。
ソロに転向後は『オール・バイ・マイセルフ』という名バラードを大ヒットさせました。




改めてこの曲を聞きなおすと、小林旭の『自動車ショー歌』を思わすイントロです。




エリック・カルメンは、80年代にはソングライターとして、こんな曲をヒットさせています。
歌っているのはマイク・レノとアン・ウイルソンです。