Stairway To Heaven(天国への階段)/Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)

2024年4月13日土曜日

 

日本では『天国への階段』というタイトルで親しまれているこの曲は、ご存じ1971年に発表されたレッド・ツェッペリン(以下ZEP)の名曲中の名曲です。
元々はアルバム『Led Zeppelin IV』に収録されていものですが、実はこのアルバム発売前には、北アイルランドにあるアルスター・ホールというところで、ライブ演奏していたらしいです。
ただし、ロバート・プラント本人によると、観客の反応はいまひとつだったとか(Wikipediaより)。
言われてみればそうかもしれません。
今でこそ、「名曲」として知れ渡っているから「名曲」と認知できますが、なんだかんだ言いながらもこの曲の構成は、同じフレーズを延々と繰り返しながら盛り上がっていく変奏曲です。
いくら後半で盛り上がるとはいえ、同じフレーズを延々と聞かされれば、観客だって「なんじゃこりゃ?」ってなってきますよね。
クラシックの名曲である、ラベルの『ボレロ』もその類。
あれなどは、BGMなどでは一番盛り上がるオイシイ部分だけを使用しているから良い曲に聞こえますが、フルの長さは15分です。
15分も同じフレーズを延々と繰り返されれば、聞く方の体力だって半端ではありません。
だからあの曲は、耳が肥えた人が聞けば名曲になるわけですね。
このZEPの『天国への階段』も『ボレロ』ほどの長さではありませんが、それでも長さは8分間です。
ですので、この名曲の良さをわかってもらえるには、少々時間を要するかも。
ちなみに、この曲の収録アルバムは『Led Zeppelin IV』となっていますが、正式には"無題"なのだそうです。
ファースト・アルバムのタイトルが『Led ZeppelinⅠ』、セカンドが『『Led Zeppelin Ⅱ』、サードが『『Led Zeppelin Ⅲ』となっていますから、おそらくこの4枚目のアルバムも便宜上『Led Zeppelin IV』と呼ばれるようになったのでしょう。
ところで、かの名指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤンは、この名曲『天国への階段』を「アレンジから何まで完璧なる名曲」と絶賛していました。
ちなみに、カラヤンがクラシック音楽以外で称賛した楽曲というのは、この『天国への階段』と『君が代』の2曲だけなのだそうです(我龍覚書「指揮者の帝王カラヤンがクラシック以外で認めた2つの曲」より⇒⇒⇒)。



和訳版はこちら



<<音時さんによる和訳はこちら>>

彼らのライブ・ドキュメンタリー映画『レッド・ツェッペリン狂熱のライヴ』からの映像です。
ただ、ロバート・プラントの声は少々傷んでいますが。



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コメント

4 件のコメント :

みん さんのコメント...

かんたさん、こんばんは。

私がこの曲を知ったのが中学三年の時で
同級生からもらったカセットに入っていました。

一言、衝撃でした。

なんと、物哀しい旋律なのだろうと。
ドラマティックな流れも子供ながらに惹かれまくり
リピートをしました。

同じコード進行なのですが、
ギターや歌が一音一音違うので、
曲の中のうねりというのを感じていたのだと思います。

声も楽器なので表現力とテクニックで惹きつけますし、
ギターの音も機械ではないので微細でも音が変わるからかも
しれません。

今回も久しぶりに、ゆっくりと飽きずに聞きました!
懐かしい曲のご紹介、ありがとうございました!!(一気に中学生の頃に)

かんた さんのコメント...

みんさん、コメントありがとうございます。

私がこの曲を初めて聞いたのは、いつだったか忘れましたが、おそらくまだ高校生去ったと思います。
その時の感想は、月並みですが「長っ!」でした。
あとにも先にも、最初の感想がこれだったのは、ZEPの『天国への階段』と、ディープ・パープルの『ハイウェイ・スター』だけです。
この2曲の良さがわかり始めたのは、ヘヴィメタやハード・ロックに興味を持ち始めた、20歳を超えたあたりからでしょうか。
どうやらこの2曲は、洋楽に免疫のない人にとっては、ちょっと長すぎる楽曲かもしれません。

ところで本記事では書き忘れてしまいましたが、実はこの楽曲、以前紹介した『カミング・アップ』同様、『3年B組金八先生』にゆかりのある楽曲です。
当時第1シリーズで生徒役として出演していた野村義男さんが、劇中でこの『天国への階段』をアコギ1本で演奏したことは、もはや語り草となっています。
あれはたしか「模擬面接の前夜」という設定で、それに緊張して眠りにつけなかった3Bの生徒たちが、真夜中であるにもかかわらず、金八先生に電話をかけまくるという設定でした。
その中に野村義男さん演じる生徒さんがいて、その彼が「先生、聞いて」といって、電話越しで演奏したのが『天国への階段』でした。
なお、当時野村さんが演奏された楽曲が、『天国への階段』だったと認識したのは、20年前の再放送でありました。

240 さんのコメント...

おはようございます。
私も御多分に洩れず、この曲、アコギの練習曲でした。
イントロの部分、練習すると意外に弾けるもので、弾けたときは感動…でしたね。

この曲が収録されたアルバム、当時はブラックドッグやロックンロールを含むA面ばかり聴いてましたが、後になってフォーキーなB面もいいなあと思うようになりました。

かんた さんのコメント...

240さん、コメントありがとうございます。

この曲とイーグルスの『ホテル・カリフォルニア』は、アコギ・イントロの名曲ですね。

>イントロの部分、練習すると意外に弾けるもので、弾けたときは感動…でしたね。

私の場合キーボードででした。
音を拾いながら、この曲の歌いだしの歌メロを弾いたことがあります。
もちろん片手だけで弾いたわけですが。
それを障害者養護施設の子どもの前で披露したら、「『天国への階段』や!」って驚かれたことがありました。
その子は当時、まだ中学生でしたが「なんでお前が知ってるねん!」ってな感じで、びっくりしたのを覚えています。