やっぱり関西人としてはこの話題を取り上げないといけないのでしょうか?
去る5月14日、作曲家のキダ・タローさんが亡くなられました。
93歳でした。
キダさんは生前、関西を中心にその活動の場されていたため、私などはタレントとしてはもちろん、彼の手掛けた数々の音楽にはなじみの深いものばかりがあります。
そんな彼が作曲した音楽の数は300曲とも500曲とも言われています。
なお平成2(1990)年に『探偵ナイトスクープ』に出演された際、本人は「1000曲ぐらい」とコメント。
ただしそのあと、「日本で一流の作曲家と言われるには2000曲は必要、今から2000曲に達するのは無理であろうと」とのことでした(Wikipediaより)。
それほど数多くの作品を世に送り出されたからでしょうか、彼のことを「浪花のモーツァルト」とも呼ばれています。
この呼称を思いついたのはどうやら演出家の松本修さんだったようで、その松本さんは「もしキダ・タローが200年早く生まれていたら、モーツァルトのほうが『ウィーンのキダタロー』と呼ばれていただろう」とのことでした。
ちなみに、週刊文春に掲載された阿川佐和子さんとの対談によると、キダさんが初めて作曲をされたのは、18歳か19歳のころだそうです。
当時難波にあったキャバレーのテーマ曲だったようで、その歌を歌ったのが当時№1ホステスだった双葉さんという人。
その双葉さんというのが、のちのかしまし娘の正司歌江さんということです。
これほどの経歴が長いと、いろいろなエピソードがあるものです。




オーケストラによる78歳バースデー・ライブの模様です。
スポンサーの関係で、商品名が歌えないのが残念。




これはビックリ!
まさかの大瀧詠一さんとのコラボです。




ところで、例の吉本新喜劇のテーマをキダ・タロー作曲と勘違いしている方も少なくないようですが、あれはレオ・ウッドという人が作曲したポピュラー・ソング『恋人をとられて』が原曲です。
それをピーウィー・ハントという人がアレンジして演奏したものが、現在の吉本新喜劇のテーマ曲となっています(こちらを参照⇒⇒⇒)。