前回紹介したビリー・オーシャンの『ゲット・タフ』は、映画『ナイルの宝石』のテーマ曲です。
その『ナイルの宝石』のパート1として作られたのが『ロマンシング・ストーン/秘宝の谷』。
そのテーマ曲ともいえるのが、こちらの曲。
邦題が『カリビアン・ロマンス』だったんですね。
知りませんでした。
それはともかく、『ナイルの宝石』のテーマ曲は全米第2位まで上がりましたが、こちらの方は26位といまひとつ。
ただし、映画の方はパート1である『ロマンシング・ストーン』の方が大ヒットしたみたいです。
なんとも不思議な関係ですね。
歌っているのはエディ・グラントという人。
1948年の南米はガイアナ共和国生まれ。
地図を見てもらえればわかるのですが、南米といいましてもカリブ海に近い北部の方。
つまり、これより北西に進めば、ジャマイカやキューバに行き着くわけです。
そう、ジャマイカといえばレゲエ。
すなわちエディ・グラントという人は、カテゴリ分けするならば、レゲエ・ミュージシャンということになるそうです。
たしかに、外見だけ見れば彼は完全にレゲエ・ミュージシャンです。
しかしこの曲に関して言えば、それほどレゲエという感じはしないんですが。
それでもこの曲、前に紹介した『ゲット・タフ』より、私のお気に入りだったりします。
むしろ、なぜヒットしなかったのか不思議なくらい。
人によっては、「この曲はテーマ曲でありながら映画ではほとんど使われなかったことが、ヒットにつながらなかった原因」とする人もいます。
こういうのって、"大人の事情"って言うやつでしょうか。
それで、その曲がヒットするかしないかが決まるなんて、なんだか寂しいですね。




初登場は1984年5月19日の93位。
同年7月21日より2週連続26位を記録しています。


<<2週連続26位を記録したときのヒットチャートはこちら>>
(星船さんのブログより)


<<音時さんによる和訳はこちら>>


映画バージョンはこちら。




水野晴朗さんによる映画解説(ネタバレ注意!)と冒頭のシーンです。
ちらっと流れる『金曜ロードショー』のテーマ曲が懐かしい。