Heat Of The Moment(ヒート・オブ・ザ・モーメント)/Asia(エイジア)

2024年1月6日土曜日

 

今年は辰年ということで、今回も前回に続いて「Dragon(龍)」にちなんだ曲をご紹介。
といっても、こちらはタイトルやユニット名に「Dragon(龍)」を冠しているわけではありません。
2番の歌詞にちらっと「You catch a pearl and ride the dragon's wings」というフレーズが登場するだけです。
歌っているのはエイジアというロックグループ。
エイジアとは読んで字のごとく、Asia(アジア)のことですね。
結成は1982年。
メンバーはジョン・ウェットン(ボーカル&ベース)、ジェフリー・ダウンズ(キーボード)、スティーヴ・ハウ(ギター)、カール・パーマー(ドラム)の4人組です。
彼ら4人は、もともとは各々のバンドで中心的な役割を担っていたメンバーで、それだけにこのユニットを「スーパー・グループ」と称する人も少なくありません。
とくにジェフリー・ダウンズとスティーヴ・ハウはイエスに、カール・パーマーはエマーソン・レイク&パーマーに所属していました。
なお、ダウンズとハウは、拙ブログで紹介した『ロンリー・ハート』の時には、すでにバンドを脱退しています。
そんな彼らが結成したバンドですから、ファースト・アルバム『Asia』(邦題はダサいです)も発売当時は大いに話題になり、1982年のアルバム・チャートでは年間1位を記録しています。
ちなみにこの曲、アルバムの1曲目に収録されていますが、レコーディングは一番最後だったようです。
これはゲフィン・レコードのプロデューサーであるジョン・カロドナーが「シングルになるような曲を作れないか?」とバンドに委託したところ出来上がった楽曲だそうで、先述した2番の歌詞の「You catch a pearl and ride the dragon's wings」のフレーズは、アルバムジャケットに誘発されて浮かんだフレーズだそうです。



<<音時さんによる和訳はこちら>>


初登場は1982年4月17日の68位。
同年6月26日より4週連続4位を記録しています。



<<4週連続4位を記録した時のヒットチャートはこちら>>
(星船さんのブログより)


※PVは凝っているのですが、こちらのバージョンは尻切れトンボになっています。




デーモン閣下によるカバーです。



にほんブログ村 音楽ブログ 懐メロ洋楽へ
にほんブログ村

にほんブログ村 音楽ブログ 洋楽へ
にほんブログ村

コメント

4 件のコメント :

☆彡ふらんぼう さんのコメント...

ちなみにジョン・ウェットンは元キング・クリムゾンでしたね。(^_^;
確か名曲「スターレス」(クリムゾンの曲)の作曲にも関わっていたと思います。
エイジアはこの曲だけ突出して好きで、今でも時々聴き返したりします。

かんた さんのコメント...

☆彡ふらんぼうさん、コメントありがとうございます。

ジョン・ウェットン=キング・クリムゾン
そうでしたね。
私がここでそのことを紹介しなかったのは、別にいけずをしたわけではなく、単に、クリムゾンの曲を拙ブログで紹介していなかっただけであります。
ウェットンはそのほかにも、ロキシー・ミュージックやUKなどにも参加していて、もしかするとエイジアの中ではもっともいろんなユニットを渡り歩いた人物かと思われます。

ローリングウエスト さんのコメント...

エイジア大好き!全アルバムを持っております。やはり一番大好きなのは衝撃的なデビューアルバム『Asia(詠時感?時へのロマン)』です!9週連続全米NO.1で1500万枚セールスを達成したこのモンスターアルバムは「プログレのエッセンスをポップスとして鏤めた3分半の楽曲」というスタイルを確立して世界的な大人気を博しましたね。「ヒート・オブ・ザ・モーメント」は、ヘヴィなリフと透明感のあるジョン・ウェットンのヴォーカルから始まり、ワクワクさせるビートがエンディングまで連続する名曲!いきなり全米チャート4位に輝きエイジアはあっという間に世界に大ブレイク!実に興奮しました。

かんた さんのコメント...

ローリングウエストさん、コメントありがとうございます。

この曲、作者が同じジェフリー・ダウンズということもあって、歌いだしのAメロの部分は『ラジオスターの悲劇』そのまんまなんですよね。

>詠時感?時へのロマン

「詠時感」と書いて"えいじあ"と読む。
ディープ・パープルの2代目ギタリスト、トミー・ボーリンのセカンド・ソロアルバムの邦題が『當墓林 (魔性の目)』でした。
これは、「詠時感」どうよう「當墓林」と書いて"とみぼりん"と読むのだそうです。
ちなみに、こちらのアルバムは1976年にリリースされていますが、その原題が『Private Eyes』。
ホール&オーツよりも6年先に、このタイトルがつけられていたようです。