こんなことを言うのは失礼かもしれませんが、私はとくに彼女、ホイットニー・ヒューストンのファンという言わけではありませんでした。
それでも20世紀の洋楽シーンを語る上欠かせない存在ということ、明日は彼女の(日本でいう)十三回忌ということで取り上げたいと思います。
とはいっても、やはり彼女の突然の訃報には、ファンじゃない私からしても衝撃的でした。
もちろん、それだけ音楽ファンのあいだでは、彼女の名前は浸透していたということでしょうか。
死因に関していえば、色々憶測が飛んでいるようですが、やはり薬物による影響が大きいようです。
そういえばその彼女の死から3日後の2月14日にはマイク・ベルナルドが、その2日前の2月9日には太平シローがそれぞれ亡くなっています。
あまりにも立て続けに有名人が死んだものだから、「もしかしてホイットニーもマイクも、あの世から太平シローに呼ばれた?」なんて、アホなことを妄想したりもしたものです。
まぁ、そんな話はともかく、今回取り上げるのは、彼女にとって初の全米№1ヒットとなったになった『すべてをあなたに』。
全米アルバムチャートで14週連続第1位を記録したデビューアルバム『Whitney Houston(邦題は『そよ風の贈りもの』)』からのセカンド・シングルですが(ファーストじゃなかったんですね)、以外にもこの曲、カバー曲だということは、あまり知られていません。
オリジナルは1978年にマリリン・マックー&ビリー・デイヴィス・Jrという人が歌った曲。
こちらの方は、あまりヒットしなかったようですが、ホイットニーのおかげでこの曲が日の目を見た形となりました。
内容はご存知の通り、不倫をテーマにした楽曲。
日本に置き換えると、テレサ・テンか小林明子といったところでしょうか。
この『すべてをあなたに』の№1を皮切りに、彼女は7曲連続で全米1位を獲得しています。
まさにこれほどの活躍は、マドンナかマイケル・ジャクソンクラスですね。




初登場は1985年8月17日の53位
同年10月26日に1位を記録しています。

※1986年1月4日はビルボードがお休みのため、データはありません。

<<1位を記録したときのヒットチャートはこちら>>
(星船さんのブログより)


『glee』からの和訳版です。



<<音時さんによる和訳はこちら>>


こちらがその、マリリン・マックー&ビリー・デイヴィス・Jrのオリジナルです。




なお、ホイットニー・ヒューストンは、デビュー前の1984年に『ホールド・ミー』という曲で、テディ・ペンダーグラスとデュエッとしています。
この曲はテディのシングルとしてリリースされているみたいで、ビルボードの最高は46位でした。
ちなみにこのテディ・ペンダーグラスという人、加トちゃんケンちゃんの「ヒゲダンスのテーマ」の元ネタとなった『ドゥー・ミー』を歌っていた人です(こちらを参照⇒⇒⇒)。