Stand On It(スタンド・オン・イット)/Jeff Beck(ジェフ・ベック)

2023年2月4日土曜日

 

当ブログにおいて、短期間で同一アーティスト(ジェフ・ベック)を2度取り上げるのは異例のことかもしれません。
だからといって、こんな言い方は失礼かもしれませんが、私がジェフ・ベックに対して、特別な思い入れがある、というわけでもないんです。
本日紹介する楽曲は、彼が1989年10月にリリースしたアルバム『ギター・ショップ(Jeff Beck's Guitar Shop)』の中の1曲、『スタンド・オン・イット』という曲です。
この曲は、アルバム・リリースの翌年には、日本のCMソングにも起用されたため、意外と皆さんの耳に残っているかもしれません。
そしてなにより、この楽曲が収録されているアルバム自体、私が初めて買ったジェフ・ベックのアルバムであり、初めて聞いた本格的なインスト・アルバムでもあったわけです。
それだけに、少々思い入れもあるアルバムだったのですが、どのブログの追悼記事を読んでも、このアルバムの話題に触れられている方はいませんでした。
そのことが妙に癪(?)だったので、この場を借りて取り上げたいと思いました。
ちなみに、このアルバムの前作は、自他ともに認める駄作『フラッシュ』でした。
その4年後にリリースされたこのアルバムは、1990年のグラミー賞ベスト・ロック・インストルメンタル・パフォーマンス賞を受賞。
文字通り、起死回生の1枚だったわけです。
さらにWikipediaによると、同アルバムからは数曲、90年に放映されたNHKのツールド・フランスの総集編に、BGMとして起用されたとのこと。
それだけに、スピーディーなロックナンバーが、目白押しの1枚でした。





この曲が使用された、ホンダ・アコードのCM(1989~90年放映)です。




ちなみに、こちらが上記の2020年版。
やっぱ、流れるBGMに時代を感じるなぁ…。




アルバム『ギター・ショップ』のタイトル・チューンであり、オープニングナンバーです。
ドラムのイントロから入るのは『ワイアード』の流れでしょうか?
とりあえず、完全に「つかみはオッケー」な1曲でした。




さて、本記事を書くにあたって、改めてこのアルバムを聞き直してみたのですが、グラミー賞を取ったアルバムだけあって、聞きごたえは十分。
レゲエやラップ・ミュージックを取り入れたりと、かなり大胆な仕上がりになっています。
それゆえに、「何でこのアルバムの話題を出さないんだ」と思う反面、70年代のジェフ・ベックを主に聞いておられるファンににとっては、斬新すぎて却ってとっつきにくいようにも思えました。

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コメント

4 件のコメント :

ローリングウエスト さんのコメント...

洋楽メイトの方々も生前の活躍を偲ぶ記事が沢山レポートされておりこちらでも追悼ですね。実は小生も何となく一番馴染みが薄い存在でした。ハードロックは大好きなRWでしたが、ツェッペリン・パープル・クリーム・マウンテン等が優先でジェフ・ベックまでは手が回らず何となく二の次的位置でした。小生はやはりインスト時代は馴染めず70年代初頭が好きです。しかしやはりロック界のレジェンド、ギターの求道者ですね。

かんた さんのコメント...

>ローリングウエストさん

私も70年代のロックなら、ダントツでZEPです。
その次がクイーン(ライブ・コンテンツは全然ですが)EL&Pあたり。
ジェフ・ベックの優先順位は、それほど高くないなぁ…。

そういえば、誰だったか忘れましたが、「エリック・クラプトンはいいギタリスト、ジェフ・ベックは上手いギタリスト」って言っておられたのを思い出します。

☆彡ふらんぼう さんのコメント...

いまごろコメントですいません。(^_^;

このアルバム、好きです。CMに使われていたとは知りませんでしたが…。

初めてリアルタイムで買ったジェフのCDということもあって、それなりに思い入れありますね。

日本で来日記念か何かで先行発売されて、それはジャケットが別物で、かなり簡素なデザインでした。先行しすぎてジャケットの本来のデザインが間に合わなかったようです。(^_^;

何れにせよ、かんたさんの仰る通り、「フラッシュ」での汚名をすすいだ名盤だと思います。

かんた さんのコメント...

>☆彡ふらんぼうさん

記事でも書きましたが、このアルバムは私が初めて買ったジェフ・ベックのアルバムです。
それゆえ、『フラッシュ』と『ギター・ショップ』の順番が逆になってしまって、その『フラッシュ』で拍子抜けしてしまったのを覚えています。
もちろん、『ピープル・ゲット・レディ』は良かったのですが。