Beach Baby(ビーチ・ベイビー)/The First Class(ファースト・クラス)

わたくしこの曲、ずっとビーチ・ボーイズが歌っているのだとばかり思っていました。
1974年にイギリスのファースト・クラスというグループが歌っていた曲だったんですね。
曲を書いたのは、のちに同ユニットを結成するジョン・カーターという人。
彼が奥さんとともに曲を書き上げ、すぐさまセッション・シンガーであるチャス・ミルズらを雇い、ファースト・クラスを結成させ、本曲リリースに至ったわけです。
ところでこの曲、ラスト近くには、例の印象的なフレンチ・ホルンのフレーズが聞こえてきますが、このフレーズは先日した『ふたりのイエスタデイ』のオープニングでも用いられているフレーズです。
そのため、時系列でいえばストロベリー・スイッチブレイドがこの曲をパクったのかと思われがち。
でも、どうやら違ったみたいです。
あのフレーズは、もともとはシベリウスの交響曲第5番の第3楽章に使用されているフレーズで、先にそれをジョンが使用した形となっております。
そういう経緯があるからでしょうか、当初、この曲の作者であるジョンは、を著作権の侵害として訴訟されていたそうです。
シベリウスの死去が1957年ですから、ちょっと拝借するには早すぎたようです。
なおこの訴訟は、印税の半分をシベリウス側に渡すことで和解に至りました。
初登場は1974年7月20日の74位。
同年10月5日より2週連続4位を記録しています。
<<音時さんによる和訳はこちら>>
こちらがその、シベリウスの交響曲第5番・第3楽章です。
巨匠、セルジュ・チェリビダッケの指揮でどうぞ。
やっぱり出だしの部分は、こちらに似ているんですよねぇ…。
達郎さん、『クリスマス・イブ』を真夏に作られたのかな?
たしかに、クリスマス・ソングを時期に合わせてリリースするとなれば、夏に作曲してギリギリかもしれません。
コメント
4 件のコメント :
この曲も70年代ポップスって感じでいいですね。
個人的にはチャス・ミルズよりも、一緒に雇われたトニー.バロウズが大好き。彼は少し前にエジソン.ライト.ハウスっていう覆面バンドのヴォーカリストだったりして、この時代の英国ポップスの代表的なヴォーカリストだったんですよね。
このビーチベイビーはツインヴォーカルだったのかな。
240さん、コメントありがとうございます。
エジソン・ライト・ハウスって、『恋のほのお』を歌っていた人たちですよね。
といっても、あの印象的なイントロぐらいしか知らなかったのですが、トニー・バロウズってそれを歌っていた人だったんですね。
>このビーチベイビーはツインヴォーカルだったのかな。
バロウズはカーターとともに、ファースト・クラスのアルバムのレコーディングを行っていますから、他の曲でボーカルをとっていた可能性がありますね。
そのあたりに詳しい人がいればいいのですが…。
ただ、英語版Wikipediaを日本語に翻訳して(おかしな日本語ですが)参照してみると、ジョン・カーターもトニー・バロウズも、ライブやツアーへの興味はなかったそうです。
この曲はビーチボーイズだと世界のだれもが思っていることでしょう!1974年イギリスのファースト・クラスでしたか!1960年代の歌にしか聞こえないのですが不思議な気持ち!
ローリングウエストさん、コメントありがとうございます。
作った本人たちは、ビーチボーイズを意識して作ったみたいです。
それゆえ、ボーカルをとっているバロウズもアメリカ英語を意識しながら歌っているとか。
私のように、この曲がビーチボーイズだと勘違いした人たちは、彼らの術中に見事にはまってしまったことになるのでしょうか?
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